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act.10-8
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結局、あのあとトントン拍子で日付やら時間やらが決まり、朝ごはんを終えた。
「すいません。すっかり長居しちゃって…。」
時刻はもう11時半。
食器を洗っている先輩の背中に声をかけた。
「いや、大丈夫。楽しかったよ。」
洗っている途中でわざわざ俺の方を向いてくれる先輩の優しさにキュンとする。
「俺も、楽しかったです!ていうか、やっぱり手伝います!!」
食事を終えてすぐ、片付けを手伝いたいという申し出をしたが断られてしまった。
「大丈夫だって。それより着替えてこい。昨日着てたスーツは寝室のクローゼットにかけてあるから。」
さっき断られたときは、新しい歯ブラシのストックがあるからそれで歯を磨いてこいと言われた。
「何でそんなに頑(カタク)ななんですか?俺、昨日から先輩にお世話になりっぱなしだから、手伝いたいです。」
少しくらい手伝わせてくれたっていいのに…。
「一応、客だし…と思っただけだよ。……じゃあ皿、このタオルで拭いてくれ。」
「任せてください!」
なんか…、頼られるの嬉しい。
それに、キッチンにふたり並んで家事するって……
なんかくすぐったい…。
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