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絶望、負の連鎖
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「物思いに没頭か。現実逃避もいいが、そろそろ反応を再開してくれないとこちらとてつまらなくてな」
「―っっひ、ぃ………ぁぁぁああ゛あぁぁああ゛あ゛あっっっ!!!!!!!」
熱い、熱い。太腿に迸る強烈な痛み。クロード卿の手には、何時しかの日と同じ型のナイフ。
ドクドクと傷口が脈打ちながら脚を根元から紅く染めていく。
「舌は噛まなかったようだな…ここまで強烈な痛みがあれば、さっさと舌を噛んで窒息していてもおかしくないんだが」
「あ、あぁ、……………っ」
痛いなんて、通り越している。急速につま先から冷えていく。痺れながら少しずつ感覚が途切れてでっかい寄生虫にくっつかれている気分だ。相変わらず血は止まらない。
「お仲間サマたちが来る前に片付けないとか…」
面倒そうな口調。されど、見なくてもわかる。今クロード卿の顔は愉悦に歪んでいる。
オナカマ、なんて居ないのを知っているくせに。
―それを教えてくれたのは、アンタだろ?
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