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無理やり。
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飲みたくない。こんなもの、飲み物じゃない。少しだって、口に含みたくない。
嫌な臭いが鼻腔を刺激する。
うっと、何かがこみあげ、思わず咳き込んでしまう。
いつまでこんな拷問を受け続けなければならないんだ。
どうせ飲むなら、一気に飲んだ方が楽なんじゃないか。
そんなことが頭のなかを過ったが、うっと顔をそらしてしまった。
キモチワルイ。
こんな苦いもの、飲めるわけがない。
はやく飲んじゃえば?
布団の中から急かすような声がする。
一気に飲んでも、ゆっくり飲んでも、後味は残るわけで。後から水を飲むことも出来ないのに。
早く、飲まなければ、寝られない。
「………っ!」
その液体を、喉に流し込む。途端に充満する苦味と独特なにおい。
「の、飲んだ」
「はい、えらいえらい」
布団の中から声がする。
キャップを洗い、蓋にかぶせ、箱にしまった。
もう一生、シロップのセキ止めなんか飲まないぞ!
(ちなみに、布団の声の主は母です笑)
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