アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
おはよう
-
「……改めて着てみると…恥ずかしいですね」
今日から秋人と一緒に高校に通うことになった。
英二さんに揃えてもらった制服を着てみると、なんだかコスプレをしている感覚がして落ちつかない。
「ははは、似合ってるぞー!!…ぶふ!」
「……思いっきり笑ってるじゃないですか!!」
英二さんは口を覆って笑うのを我慢しているが……もはや隠しきれていなかった。
……もう無視しとこ
今だに笑ってる英二さんを放置して秋人を起こしに部屋へと向かった。
「……さま、あきと様」
閉めきられたカーテンを開けると、さぁっと朝の光がさしこんでくる。
スースーと寝息をたてながら気持ち良さそうに寝ている秋人に声をかけると、昨日みたいにガタガタ震えだし苦しそうに呻いた。
「うあぅ…はぁ……ぁ…ごめ…なさ…うぅぅ」
「秋人…!!」
「あっ…あぁや……ごめんな…さい……ごめ、なさい……ぅぅ」
うなされてるみたいに何度も謝る秋人。
だれに謝っているのか
何に苦しんでいるのか……
まだおれは秋人のことを全然知らない。
「……うぅん……あ…きら?」
「はい、ここにいますよ。おはようございます秋人さま」
「……おは…よ…」
秋人の声はいつもすこし小さくてあまり早く喋れないようだった。
英二さんとは話していたから声は出るが、他の人とは接してこなかったらしい。
「……大丈夫、ですか?」
「……ん?うん。どこ…も痛く…ない、よ?」
いきなりの質問にキョトンと首を傾げ、自分の身体を見回していた。
その姿が可愛くてずっと見ていたくなったけど、そろそろ秋人も着替えないといけない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 76