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それから5分くらい経過……したんだけど
「うわッ!?ちょ、晶遅すぎだぞ!!画面の先が見えぬ!!」
「すみません、これ以上前に進めないんです。それに秋人より先に進むなんて出来ません!!」
「いや、それジャンプしながら前に進めば飛び越えられるから……」
ギャンギャン騒ぐ伊織と杉田の間に入り、操作を教える。
どうやら杉田は、低い地面から高い所に飛ぶことができないでいたらしい。ずっとその場でジャンプしていた。
そして意外にも伊織が早くマスターしていた。
そして秋人はノコノコと歩いて何とか伊織の所へたどり着き、杉田もそれに続いてやっと土管に入れた。
「……秋人、手、痛くないですか?目も…」
杉田が心配そうに秋人に聞くと、真顔のまま首をふるふると横に振った。
「…よかった」
……すげぇ優しい顔
横目でその光景を見て、またゲームに視線を戻した。
ゴール直前まで来た。もう目の前に旗が見える。
そのゴール下には飛んでいる亀がいて、そいつの上をうまく飛び越えていかなければいけないようだ。
「ま、俺には簡単だがな〜。ほら、ゴールしたぞ幸輝!!すごいだろ!」
「へいへい、すごいっス」
ニコニコ嬉しそうに笑う伊織に空返事を返すが、気にしてない様で「だろ〜!?」と言っていた。どう育ったらこんな真っ直ぐな性格に育つんだろ…
「秋人、ここは私にお任せください!この亀を1回踏めばいいんですよね?」
真剣な目でそう俺に聞いてくる杉田。なんかすっげぇシュールな絵だな…
「お、おぉそうだな」
そして杉田が亀を踏みに行って見事にタイミングが合わずに死んでしまった。
それを見た秋人はすごくビックリしてて、固まっていた。
「……ッ!?!」
カタカタと微妙に震えていて、怯えてるのが見てわかる。でもこれ、ゲームだぞ?秋人。
「こ、これ……しんじゃ、う…こと、あるの?」
「そりゃまあ…死なない様に避けたり攻撃したりするゲームだし」
「……当たったら、ちい、さ…くなって…いくの、かとおもった!」
……おいおい、それじゃいつか見えなくなっちまうぞ
ぼそぼそと呟いた秋人を見て、つい笑ってしまう。そして秋人は、上手く亀を踏み越えてギリギリのタイムでゴールをした。
そんで杉田だけシャボン玉の中にいたのだった。
(Wiiのマリブラ知らない人すみません!!想像で楽しんで頂けたら嬉しいです!!)
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