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お昼♪
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新しい服に着替え、俺たちはブラブラと適当に歩いてまわった。
特に行きたい所も無いからか、2人とも静かに俺について来る。すると隣の秋人からお腹の音が鳴った。
「……?、??」
自分のお腹から鳴る音に首をかしげる秋人。お腹すいたって自覚してねぇのかな?
でもまあ昼前にお腹が鳴る理由は一つな訳で、おれは秋人の手を握り飲食店へと向かった。
「秋人なにか食いたいのとかある?好きなもんとかー」
「食べたいの……うー、わから…ない」
眉間にしわを寄せて考えるが浮かんでこないようだ。
「杉田は?なんか食いたいもんあるか?」
「…じゃあ、あの、あちらの店なんてどうでしょう?」
「ん、あーいいんじゃね?まだ混んできてないし」
杉田が指差したのは、誰もが知ってるであろうハンバーガー店だった。意外だったけど、まあ無難だろ。
そして店に入り、女の店員さんが注文を聞いてきた。俺はいつも通りの照り焼きチキンバーガーを頼んで、後ろに並んでいた秋人と杉田に場所をかわった。
「…ぼく、コレ。おいし、そう…」
後ろから秋人の頼んだものを見てみると、到底秋人が食べれそうにない巨大ビックバーガーを頼んでて、喉から変な声が出た。
えええッ!?おま、食べきれるのかよ!!てっきりチーズバーガーとか想像してたわ…まじかぁ
で、でも小さい子が意外にも大食いって可愛いよな…!!
……
「ん、は…あれ?中…からっぽ?あれ?」
注文を終えて空いてる席に座る。早速出来立てほやほやのハンバーガーを食べようと、秋人はその小さな口をいっぱいに開いた。
だけど掴む力が弱いせいか、ボトボトと反対側から具が落ちていっていて悲惨な状況になっていた。
「秋人、ココ…ついていますよ」
ボトボト具を落としながらも一生懸命食べ進める秋人。その頬にはソースが付いてしまっていて、向かいの席に座っていた杉田が顔を近づけ拭き取った。
「…んぁ、あ、りがと。…お手手も、ベタベタ。……こーき?どうし、たの?」
「どうしたのって、まあお前らにとっては普通のことか……」
頬を拭き取った本人は周りに興味が無いのか、気にしてない様子だ。それどころかベタベタに汚れた秋人の手を拭いていた。
「でもやっぱ……普通じゃねぇ」
ボソッと呟いた俺の独り言は二人には届いていない。
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