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前説1
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ようこそ、いらっしゃいませ。
お待ち申し上げておりました。
ワタクシは海(カイ)と申します。
九條(クジョウ)家の…家政婦をしております。
以後、お見知り置きを。
はい。
今夜ここに貴女様が迷い込まれそうとお聞きしておりまして、予めワタクシめがご案内に参った次第です。
ここから先、なにぶん入り組んでおりまして…
また、どの毒牙に貴女様がかかるかわかりませんでしたので、先に少しだけ牙をお見せしておけば、毒が回りきる前に貴女様がここを脱出なされることも可能かと思いまして。
え?
いえいえ、そのようなホラーな展開はございません。(笑)
…まぁ、ある意味悪魔のような男たちではあるのですが。
え?
いえいえ、なんでもございません。
では、ご案内を申し上げます。
Menu 1. Pride (傲慢)
彼の者は『九條 流衣(クジョウ ルイ)』と申します。
スカイブルーの瞳にブルーブラックの髪をオールバックにまとめた長身の男です。
ハーフ故にそのような風貌なのだとか。
齢31になるいい年齢の男ですが、いかんせん彼は好奇心旺盛で問題事を度々起こしてしまうトラブルメーカーでもございます。お気をつけ下さいませ。
仕事は社長業をしているとは聞いておりますが詳しくは教えられておりません。
普段は温和な表情を見せながらもその実、傲慢さの塊のような男で、彼のプライドを少しでも刺激するなら、それはそれは恐ろしい…
おっと。これ以上は失礼。
「おい、俺の言うことが聞けねぇのかよ。」
「万物において俺が最高峰だ、出来ないことはない。」
「馬鹿野郎、誰がお前を飼ってると思ってんだ。」
「伊織ちゃーん!ちゅーしてー♡」
「お仕置きだねー。覚悟しろよ、ドM野郎。」
Menu 2. Greed (強欲)
彼の者は『九條 流華(クジョウ ルカ)』と申します。
九條 流衣の実の弟でございます。
兄と同じくスカイブルーの瞳と、脱色し、金色となった髪をもつ、美しい男です。
齢24となるまだまだ未熟な面もある青年でございます。
痩身色白の体はまるで彫刻のようで。
そのような風貌でありますから彼はホストを生業としております。
あちらこちらで華を愛でているそうな。
ただ、彼はなんでも欲しがり、それが原因で一箇所で長く勤めることが困難なのだとか。
「なにそれ?なに食べてんの?ちょうだい。」
「旦那さんいるの?へー?で?」
「お前のモノは俺のモノ。俺のモノは俺のモノ。」
「奪う?あはは、なにそれなんの冗談?生まれてこのかたそんなことしたことないよ!だって元からそれは俺のモノでしょ?」
「…欲しいと思ったらなんでも手に入れるよ。それがお前の命でも。」
Menu 3. Lust(色欲)
彼の者は『佐野 伊織(サノ イオリ)』と申します。
長い睫毛に囲われたグレーの瞳を持っております。
黒く艶やかな髪は柔らかくウェーブし、黒服を好んで着ております。
関西弁で口調が強めですが、時に急激に甘えてきたり、気分屋な、まるで黒猫のような男です。
齢23の流華よりも年下のこの男。基本的には九條家に居るだけです。それも、彼が流衣のパートナーにあたる人間となるからでございます。
ですがこの男には私もほとほと困っております。それというのも、この男、セックスを好みすぎるあまり、どこででも誰とでも寝てしまうのです。
掃除するのは私なのに、構わず汚したままなのです。まぁ、それで彼が笑ってくれるのなら確かにそれはそれで良いことなのですが。彼が傷つかないか心配でなりません。
「どこでヤル?外?玄関?キッチン?」
「二度と女なんか抱けないチンコにしてやるよ」
「逆やねんなー。セックスしないと体調悪くなる。」
「しばくぞ!」
「何百と抱かれても、俺は女やない。女になりたいわけでもない。俺は俺や。」
………おや、少し長くなりましたね。
今お紅茶をご用意致しますね。
続きはまた、お茶の後にでも。
to be continue…
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