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――ん?
これは……?
これは、焼鳥の匂いだ……?
何故いきなり……?
ん?
ベンチから身体を起こすと、なんと阿川が近くで焼鳥を食べていた。そして旨そうなビールを片手に持って飲んでいた。
「おい、お前!」
「ふぁい?」
「お前それ、どうした……!?」
俺は焼鳥とビールを旨そうな食べて飲んでる阿川に、思わず詰め寄った。
「ああ、これですか?さっき電車に乗る時、コンビニで買ったんです。家に帰っても冷蔵庫の中、食べる物もないですし――」
そう言って阿川は、へらぁっとした顔で笑った。どこか抜けているようにみえて、なかなかあなどれない。
俺は焼鳥とビールを持っている阿川が、一瞬だけ天使に見えた。
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