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闇雲に階段を降りると、途中で段を踏み外した。そしてそのまま階段から滑って落ちた。
最悪だ。ボロボロの気分だ。体が痛い。幸い足はなんともなかった。なのに体よりも、心がズキズキした。
なんで俺、あんな奴に負けてるんだろう。
阿川さえいなければいいのに。
なんであいつばっかりチヤホやされてるんだ……?
なんであいつばっか………。
心の中に嫉妬と悲しみと醜い感情が、一気に押し寄せた。
……最低だな。
何も悪いのは阿川じゃない。自分自身だ。俺の努力が足りないだけだ。 それを阿川のせいにして、八つ当たりしているだけだ。
阿川はいつも文句を言わずに手伝ってくれている。
何故そこに気づかないんだ。
俺って奴はホント最低だ――――。
消えるのは阿川じゃなく、俺だ。
俺が消えればいい。
俺なんか――――。
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