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帰るにも帰れず。田舎のど真ん中の駅で、俺は阿川と途方に暮れた。
――それか約一時間、時間を潰した。
とくにすることもなくベンチの上に寝そべった。
「阿川。今何時だ?」
「ええと、今2時です。まだ始発まで時間がありますね」
「ふぅ……」
時間を知ると、そこでため息がもれた。家に帰れないことも辛いが、阿川みたいな呑気な奴と一緒にいるともっと辛い。
早く時間が過ぎないかなと、俺は無駄にそんな事を考えた。すると近くで良い匂いがしてきた。
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