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そのあとどうやって家に帰ったかは覚えていない。ただ曖昧の記憶の中、あいつの事だけが頭に浮かんだ。熱くウズいた体に付け加え、全身に残る痛みをまだ感じながらも、俺は家の玄関の扉を鍵で開けるとそのまま中に入ってため息をついた。
色々疲れた…………
扉の前で深いため息をつくと、持っている鞄を投げ出して、ネクタイを緩めると片手で外した。そして着ていた上着を脱ぎ捨てると、そのまま風呂場に直行した。
そしてシャワーを浴びながら体の汚れを落とした。でも、汚れが落ちた気がしなかった。
身体中にはあいつが付けた跡が点々と残っていた。鏡に映った自分の体を見ながら、首筋に付けられた跡を擦った。でもそれは擦っても落ちなかった。
赤い跡がまるで、俺の体はあいつのモノだと言っているような気がした。
「ふっ……」
その瞬間、体から力が抜けると、タイルの上に膝からペタンと落ちて座り込んだ。
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