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営業部に入るとすぐに課長室へと向かおうとした。ズラリと並べられたパソコンには、所々に机が並べられていた。そして空間ごとにパーティションで仕切られていた。大部屋の中を歩いて移動すると奥の部屋が課長室だった。
俺は周りの同僚に挨拶をしないまま、課長室に真っ先に向かおうとした。すると途中で誰かに声をかけられた。
「よう葛城、やっと今日は出勤か?」
「すまん萩原。今はお前にかまってる暇はないんだ。あとにしてくれ――」
「冷たいな葛城。あっ、そうそう。お前が1週間休んでいた時に、阿川がお前の代わりに仕事を片付けていたぞ?」
「何っ……!?」
その話しに葛城は足が止まった。
萩原はそう話すと、彼の机を指差したのだった。
その指先の向こうは葛城が使っているワーキングデスクだった。その机の上には報告書や書類の山が築かれていた。
彼が休んでいる間の7日分の仕事量が溜まっていた。葛城はそれを目にすると軽くため息が漏れた。そしてその置かれた山から、クリアファイルを何気なく手に取った。
中を見て確認すると、売上報告書は既に完成した状態だった。そして他の書類もほぼ完成していた。葛城はそのことを知ると身体中が震えた。
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