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激情
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葛城は阿川を会社の屋上に連れ出すと、その場で怒りを露にしながら問い詰めた。
「阿川、お前どういうつもりだっ!?」
「今朝早くに課長に退職届けを出して、俺に挨拶も無しに黙っていなくなる気だったのかっ!?」
「それも俺が来る15分前にだと……!?」
「お前ふざけてるのかっ……!」
葛城は溜まっていた感情を爆発させると、拳を怒りで震わせた。阿川は彼に問い詰められると黙って視線を反らしたのだった。
「目を反らすな、俺の方を見ろっ!」
そう言って葛城は彼のYシャツを両手で掴んだ。阿川は怒り狂う葛城の姿を前にフと静かに笑った。
「お前、何がおかしい……!?」
「言いたい事があるなら、俺にハッキリと言ったらどうだっ!」
葛城は阿川にそういい放つと、今にも彼を殴りそうな勢だった。
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