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「俺を思い通りに出来て満足か?」
「好きだの勝手なことばかり言って、自分の一方的なおもいを言った挙げ句には、好き勝手に俺のことをおもちゃに出来たんだもんな……!」
「でもやられた俺の気持ちなんてお前には解らないだろ…――!?」
「かっ、葛城さん……」
「お前言ったよな……!?好きって理由があれば例えそれが間違いでも、正当化できると……!だけど俺に言わせればあんなのは只のレイプだ!それでことが済んだら今度は俺から黙って離れるつもりだったんだろう!?」
「俺はお前の一体、なんだ……!?」
「人をバカにするなよなっ!俺はお前にあんなことされてからずっと胸が苦しくて、ずっとずっとお前のことばかり考えてたんだぞ!なのに勝手に消えるっ……!?」
「お前ふざけるなぁっ!!」
葛城は感情を剥き出しにしたまま訴えると、拳で阿川の胸を叩いた。その表情は怒りと悲しみに支配されていた。
やり場のない想いを全部ぶつけると、葛城は阿川の前で涙を流したのだった。
片方の手で自分の顔を押さえると、涙を隠すように泣いたのだった。阿川は目の前で突然泣かれると、困った表情でただ見つめた。そして泣いてる彼の頭にそっと手を伸ばした――。
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