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俺が阿川を…――――。
葛城は彼の瞳を真っ直ぐ見つめると、自分の唇を噛んだのだった。
「くそっ……!」
「なんでこんな……!」
「全部お前のせいだ……!」
「阿川お前がいけない……!」
「お前のせいで俺はこの会社を辞める決意したのに何でこうなるんだ……!?」
「なんでお前が俺よりさきに退職届けを出しているんだ……!?」
「お前のせいで何もかもぶち壊しじゃないか……!」
「それに何で俺の仕事をお前が勝手に片付けてるんだ!?ちゃんと全部わかるように説明しろ……!」
葛城はそう話すと彼の胸を拳で叩いたのだった。
「葛城さん、その…怒らないで聞いてくれますか?」
「ホントは俺も怖かったんです……」
「貴方に酷いことしたのは自分でも、よくわかってます。最低な奴だって自覚してます……。だから葛城さんがあのあと会社にこれなかったのも、俺のせいだとずっと思ってました……。それに貴方が来ても、俺がここにいるから居づらいのもわかってました。だからせめてもう一度、貴方の顔を見れたら辞めようと思ったんです…――」
「勝手な奴でごめんなさい。でも貴方に出来ることはなにかを考えた時に、それしか思いつかなかったんです。それに俺は自分のせいで貴方にここを辞めて欲しくなかった……。多分これは俺の勝手なエゴなんですけど、でも葛城さんに辞めて欲しくなと思ったおもいは本当です…――」
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