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奏の憂鬱
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俺は女っぽい、この名前が嫌いだ
ついでに言えば、この女っぽい顔も
さらさらした髪も、そして
男嫌いなのも
…大っ嫌いだ!
俺、雪谷 奏は昔から
父親以外の男が本当にダメだった
近づかれるだけで寒気がして
吐くことすらあった…のに
それなのに、両親は俺を男子校に入れやがった
「奏も男の子なんだから、みんなで遊んでらっしゃいな」
なんて軽く言ってくれやがったが、そんなことできるかっつーの!
…できてたら、とっくにそうしてるわ
朝。
俺はいつも通り、校門の裏から入る
もうすっかり保険室登校にもなれてしまった
せんせー可愛い女だし
男ダメだから本当助かる
って思ってたのに
ガラッ
いつも通り保健室のドアを開ける
「せんせー、おは……」
その瞬間、俺は固まった
「おはよう、奏ちゃん」
そこには俺の大の苦手な、男の保険医が立っていた
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