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出会いと始まり②
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俺はいきなり腕を持ち上げられた事にビックリした。
「はな…して…はぁ…ぐ」
上がりきった息で腕を離すように訴えかけたがそれは叶わなかった。
「なぁ…。何があったんだ?見た所痣だけじゃなくて切り傷もある。これ、自分で切った傷だろ?出会ったばっかの俺に話すのは嫌かもしれないけど話してくれないか…?」
男のゆっくりと話す声と真剣な眼にこいつになら言っていいかななんて…
出会って間もない奴に話すのは少し戸惑ったけど、俺は呼吸を落ち着かせながらゆっくり、ゆっくりと話し始めた。
「…親に、殴られてて…辛くて…はあ、自分で…げほ…切ってた…。誰も…助けてくれな、い…。もう、死にた、い…。」
俺はここまで言うとまた泣き出した。
男は俺が言い終わるのを最後まで待っていてくれた。
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