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水島海咲
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「ただいまぁ〜」
俺は、ため息をつきながら家に入った。
「ドタドタドタ」
と、走ってくる音が聞こえる。
俺は、その足音の主に気づき笑顔で言っ
た。
「ただいま海咲」
「お帰り!お兄ちゃん!」
海咲は笑顔で俺に抱きついた。
海咲は一つ年下の妹。
とても仲がよく、喧嘩したことは一度もない。
海咲は、俺に抱きついたまま
「学校どうだった?」
と、聞いてきた。
「あー………たっ楽しかったよ?」
俺は、羽柴レオの事を思い出し苦笑いで答えた。
海咲は、そんな俺の表情を見逃さなかった。
「………お兄ちゃん?ほんとに、楽しかったの?…何かあったでしょ?」
俺の顔を「ジー」っと見ながら海咲は言った。
……海咲に、心配かけちゃいけない…
「………かっ隠してないよ?」
俺は、海咲に「大丈夫だから!」
と、笑ってみせた。
海咲は「ふ〜ん……」
と、少し顔をしかめたが、
すぐに笑顔になった。
「なんかあったら相談してね!
お兄ちゃんの為なら何でもするから!」
と、目をキラキラさせた。
海咲が言うとほんとに何でもやりそうで、少し怖い。(苦笑)
俺は、海咲の頭をなでると
「ありがとな…」とつぶやいた。
海咲は、俺の言葉が聞こえたのか抱きつ
く手に力が入った。
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