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僕の初挑戦
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お昼。僕の好きな時間。
「アズマー、メシ食おーぜ。」
「うん。早く行こ。」
いつもどおり、ヒトミと一緒に食堂へ。僕たちは二人とも弁当は持ってこない。お弁当冷たいし。
「お前今日何食う?」
うーん。
何にしよう。
「もうほとんど食べちゃったしねぇ……」
学食の種類はそんなに多い方でもないから、全部三回以上は食べている。それなのに特に美味しいというものもないから困るのだ。
「あーあー。新しいメニュー出ないかなぁ〜」
「なー。」
……………
「ねぇヒトミ。これってさ……」
「え!?マジで?」
新しいメニュー、出てました。
早速ヒトミと一緒に頼んだ。
………え?
「ハンバーグラーメン……?」
「美味しいのかよこれ……」
おかしいよ!
なんでハンバーグ!?
でも頼んじゃったから食べなきゃ……
パクッ。
……………
………( ゚д゚ )(゜д゜)メチャウマー。
「……うまいな……」
「……うん、美味しいね……」
驚きすぎて呆然としてたけど、だんだんとテンションが上がってきて、二人でこのメニューを褒めたたえた。その雰囲気のまま時間は過ぎて、二人ともたべおわった。
食器をカウンターに置いて、と。
「よし、帰ろっ……」
「あー!さっきの子だー!」
会話を遮られて、ヒトミと一緒に声のした方を向いた。
「……浜田くん……」
周りにたくさんの男の子を連れた浜田くんでした。
関わりたくない……
「君も学食なの?ぐうぜーん!俺もなんだ〜」
にしては随分と来るのが遅い……
「アズマ、アイツってたしか……」
「浜田脩くんだよ…」
「あぁ……」
ヒトミも対応に困ってる……
その気持ちわかるよ…
早く帰りたい…
「あ、そうそう!君名前は?」
「………光山、東だよ。」
あんまり教えたくなかったんだけどなぁ。
「アズマくんって呼んでいい?俺のことはシュウって呼んで!」
こうなるって大体予想できたから。
呼びたくない……呼ばれたくない……
「わかった。シュウくんね。シュウくんたちまだお昼ご飯食べてないでしょ?僕たちもう食べたから。じゃあね。」
「あっ………」
朝とおんなじように、すっごい視線……
それでも無視して僕たちは足早に去った。
「…アズマ。」
食堂から随分離れたところで、ヒトミが呟くように言った。
「アズマって、浜田のこと好きなの?」
「ないない。」
即答しちゃったけど、本心だった。
だけどヒトミはその答えに安心したように笑ったから、思わずホッとした。
教室についた後も、ヒトミと他愛もない話をした。
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