アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
僕の幸福理論
-
真っ白な海で、ふわふわ漂っていた。
ここが現実じゃないことは分かってたけど、そんなことより気持ちよくて、目を閉じてそのまま寝たくなった。
それに僕飛び降りたし、これで眠れたら、死ねるのかな。
あれ、そういえばなんで飛び降りたんだっけ?
死にたかったんだっけ。大切な人とか、いなかったっけ……
いや、そんなことはどうだっていいじゃん。ここで眠りたい。それだけだ。
浮いてる感覚も沈んでる感覚も何もない。
このまま目を閉じれば、いつでも眠れる。
なんか、すごく疲れたみたいだ。
眠ろう。深く、深く。
「………… …… ………」
ふいに、誰かに呼ばれた気がした。
気のせい?
「……… ……」
気のせいなんかじゃない。
誰だろう?
僕は眠りたいのに……
「…… … ……」
やめて、僕の名前を呼ばないで。
僕は眠りたいんだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
52 / 112