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僕の幸福理論
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ヒトミside
じゃあ俺はどうなるんだ?
アズマは俺を好きなんじゃないのか?
両想いになれたんじゃなかったのか?
不安はどんどん膨らんでいって、冷静な判断なんてできなかった。
浜田は限界だったのか、その場にしゃがんで手で顔を覆っていた。
肩を震わせて、嗚咽を押し殺して泣いている浜田。
殴られただけじゃこんなにはならない。
脅されたりでもしたのか。
アズマ、お前はそんなことをしたのか?
……もういい。
「浜田、大丈夫か?とりあえず、保健室行っとけ。」
ふるふると首を振る浜田。
「保健室の先生っ、アズマくんと、仲いいから…っ……」
そういうことか。
最近よく話すようになったのはこうなった時のためだったんだな。
結局俺は、遊ばれたわけだ。
許さない。
許せない。
好きだから、なおさら。
そうして俺は、遅れてやってきたアズマにあの言葉を浴びせた。
「お前、最低だな。」
それでも、まだアズマを好きな俺がいた。
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