アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
僕の幸福理論
-
目を開けると、眩しい白に覆われていた。
「……ま…ぶし……」
ここ、どこだろう。
保健室……じゃないな。病院だ。
「アズマくん……!!」
横を向くと、涙でぐしょぐしょの先生がいた。
「あは、は…へ…な、顔……」
そこで、酸素マスクをつけられていることに気づいた。
だから話しづらかったのか。
起き上がろうと思っても力が出ない。
仕方ないから諦めた。
「ね、せんせ……」
「何?なんか欲しいものとかある?」
いや、特にはない。
ただ、聞きたいことがあるんだ。
「…誰…を、呼んだ…の?」
先生は何を言ってるんだ?って顔をしてる。
こっちからしたら、先生の方が何言ってるんだって感じだけどね。
「さっき、呼んでた……アズ、マ…くん?
あれ、誰…の……こと、なの?」
先生は一瞬固まって、すぐに涙をこぼした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
58 / 112