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僕の最終通告
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……何を言えばいいんだろう。
いざマイクを手にしたら、どうすればいいのか分からなくなった。
でも、何かを言わないと。
「…今日は、みんなに伝えたいことがあってここにいるんだ。」
みんなが僕を見ている。
沢山の顔が見える。
かお、かおかおかお顔かお顔顔顔顔顔顔…
「……っ…」
なんでだろ、気持ち悪い。
「なんて言えば……そう、みんなに言ってないことがあるんだ。」
胃の方から何かがせり上がってくる。
大丈夫?大丈夫、こんなの何でもない。
背中を丸めながら浅く息を吸う。過呼吸みたいな音が喉から聞こえてきてドキッとした。
こういう時、どうしたらいいんだっけ…
「………ミ…」
こんな小さい声じゃ、届くはずもないのに。
なのに。
「アズマ!!!!!」
まるで聞こえたみたいに、君は応えてくれた。
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