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①宮野弘樹
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1年の階まで行くと
人だかりが出来ていた。
あれ?クラスのやつもいる。
とりあえず、人並みをかきわけて
教室の中を見ると
弥生が男子生徒達に囲まれていた。
あと.....女子生徒たちに囲まれてる佐和田。
よりによって弥生と同じクラスかよ。
「.....」
弥生が俺に気づくと
手を振ってこっちへ来る。
すると、
俺のクラスの奴等が
"弥生ちゃんとどーいう関係?!"
と同時に弥生のクラスの奴等が
"先輩どういう関係?!"
と声を揃えた。
どういう関係って、
弥生と目を合わせ、
「俺の妹」
「わたしの兄です」
と、声をあわせた。
驚いた様だが、
"美男美女の兄妹かよ"と周りが言い出した。
そして、いつの間にか
佐和田に向かれた女子の視線も俺に注がれていた。
「佐和田くんもかっこいいけど、あの先輩もかっこいい」
と一人の女の子が言う。
「え?あの先輩って誰?」
とひょこっと顔を覗かせて俺を見てくる佐和田。
「先輩?!」
俺を見つけるなり、飛んでくる。
「な、なんだよ?!」
「俺に会いにきてくれたんですか?!」
と皆の前で嬉しそうに俺の手を握ってくる。
や、やめろ!
俺は、とっさにこいつの手を振り払う。
「あんたに会いにきたんじゃない」
と言うと、
佐和田は、仔犬のように悲しそうな顔をする。
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