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①宮野弘樹
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朝、学校の行き方が分からず迷ってたあいつに
声をかけたこと。
入学式が終わった後に
教室から引っ張り出さされて、
告白されたこと。
キスされたこと。
「と、言うことになる」
「告白されたんなら、付き合えば?。
私は、応援するけど?」
ニヤニヤと笑みを浮かべる、弥生は確実に
妄想の世界に入ってやがる。
「でさ、お兄ちゃんは、佐和田くんのことどー思ってんの?
佐和田くんは、ちゃんとお兄ちゃんに告ってんのに。
それを返さない、お兄ちゃんもどーかと思うけど
。
その気にさせておいて、無理ですって言うのも佐和田くんが可哀想」
...分からない。
自分でも。
働いてるあいつを目で追う。
誰にでも笑顔で
優しくて
人気でモテてんのに
なんで俺なんだろ。
悩んでると
「Hello!!政宗サン!」とカタコトで綺麗な姉ちゃんが
佐和田に近づき「政宗サンニ会イタクテ来チャッタヨ?」と
佐和田に抱きついて頬なのか唇なのか分からないようなキスをした。
あいつも嬉しそうに彼女と話をしている。
......なんだよ。
....佐和田には、男の俺より彼女みたいな人がお似合いじゃん。
ガチャン...
パフェ用スプーンをテーブルに置いた。
「お兄ちゃん?どーしたの?」
「悪い、先...帰る」
「え?私、気に触るようなこと言っちゃった?」
俺は、返事を返す気にはなれずに
そのまま、カバンを持って
佐和田の横を通り過ぎ、急いで店を出た。
.
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