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学園祭準備10
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会長から鍵を借りた日から俺は仕事三昧の日々を送っていた
睡眠もだが、食事をする暇もない
はぁー
会長にあれだけ言っておいて自分はこのザマとか…マジで情けねー
まぁこれぐらいの事なら倒れるほどでも無いし、昔と比べればまだいい方か
生徒会の仕事は真夜中に書類を置きに行き、会長達がお昼を食べに行っているかチェックも兼ねてお昼休みに書類を取りに行っていた
そして書類を取りに行ったついでに、印鑑が必要な書類や資料集めの仕事などをこなしていた
生徒会で仕事をしてしまうと空いた時間にロイの会社の仕事をする事が出来なかったが、部屋で仕事をすれば空いた時間にロイの会社の仕事をする事が出来たので効率は良かった
そして昨日その地獄のような5日間が終わった
約束の土曜になり、俺はロイの泊まっているホテルのロビーでロイを待っていた
「英)蓮!待たせたな久しぶり」
「英)ああ久しぶりだな…ロイは変わらないな」
久しぶりに会ったロイは外見も、爽やかに笑う笑顔も何一つ変わっていなかった
「英)そうか?…蓮は随分と変わったな!」
3年前と何一つ成長してなかったら逆に悲しいんだけどww
「英)身長は何㎝になったんだ?それに前より雰囲気が柔らかくなったな」
雰囲気?
外見は変わったが雰囲気を変えたつもりはないぞ
「英)身長は180㎝だが…他は何も変わって無いだろう?」
「英)いいや、変わった
でも俺は今の蓮の方も好きだし、相変わらず夏の青空の様に輝くお前の青い瞳も好きだよ」
ロイには目のことは隠してない
こんな黒髪に碧眼なんて組み合わせ不気味で仕方ないのに、何がいいのか分からないがロイは俺と初めて会った時も同じことを言った
今でも良く覚えてる
『英)やぁ初めましてロイと言います。これからよろしく!
蓮君だっけ?君の目今日の青空の様に輝いていてとっても綺麗だね!俺は君の目、とても好きになったよ』
碧眼なんてアメリカ人では珍しくないだろうに
なんて捻くれていたことを考えていた
今考えれば笑える話だ
初めての仕事で緊張していた俺を少しでも和ませるために言ってくれた言葉だったのに
多分今もさっき電話で龍宝と揉めていたのを見たのだろう
だからこんなに忙しいのに仕事の話をせず、ワンクッション置いてくれているのだろう
「英)本当に変わらないな…そんな事言うのはロイだけだよ」
「英)ははっ、蓮もそーいう所は変わらないな
イライラして髪を掻き上げる仕草も、照れるとすぐにそっぽを向いて耳だけを赤くする所も」
っ!なんでロイがそんな事知ってるんだよ!
やっぱりこいつさっきの龍宝とのやり取り見てやがったな!
あぁそうだよ!
眼の色気にしてんだよ!褒められれば嬉しいに決まってんだろ!
もうヤダ疲れた……さっさと仕事の話をしよう
「英)……仕事の話始めるぞ」
「英)ああ‼︎」
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