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学園祭準備14
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「西園寺君、今は花園君意識がないからこのままでいいけど起きたら食後にこの薬飲ませておいてくれるかな?」
「はい、分かりました」
その後斎藤先生は俺の部屋まで会長を運ぶのを手伝ってくれた
・・・ガチャ
「斎藤先生、一旦リビングのソファーに運んで下さい」
「分かりました
……随分と生活感のないリビングですね」
斎藤先生は俺のリビングを見るなりそう言った
まぁねー
ほとんどパソコンがある仕事部屋にいるからリビングはあまり使わないんだよねー
「まあ、荷物が多いのは好きではありませんから」
「……そうですか
花園君の部屋ではなくてよかったのですか?」
うん、それねー
俺も考えたんだけど俺明日大事なプレゼン控えてるから、まだまだ仕事たくさん残ってんだよ
それに会長が倒れた分の生徒会の仕事もしなきゃいけないし
「部屋の持ち主の意識がない状態で部屋に入るのもどうかと思いまして」
「…そうですね
では花園君の荷物と薬はこちらに置いておきます」
「ありがとうございました」
「いえ、いいですか
西園寺君もちゃんと休んで下さいね!」
…………
「はい!もちろんです」
俺はとびきりの笑顔で微笑んだ
もちろん、斎藤先生が疑わしげな目で見てきたのは言うまでもない
信用ないね俺ww
斎藤先生が部屋から帰り、俺は寝室の部屋の前に立った
斎藤先生に会長をリビングに運んでもらった原因がここにある
俺は寝室のドアを開ける事が出来ない
かといって斎藤先生に寝室のドアを開けてもらえば、先生は必ず怪しむだろう
……そーゆうのは人一倍鋭いからなーあの人
ドアの前で深呼吸するがそれでもドアを開ける事に戸惑っていた
開けろ!じゃないと会長が寝られないだろ
分かってる!でも…
いつまでも引きずるな!それに使うのはお前じゃない会長だ!
それも分かってる!そんな事分かってる!
頭の中では分かっているのになかなかドアを開ける事が出来ない
大丈夫、使うのは会長だ
あんな所にいつまでも会長を置いておくことはできないだろ?
それともあのまま会長を苦しめるか?
俺は会長の笑った顔を思い出す
基本俺様でいつも怒っている様に見えるが、笑うと目尻が下がりとても優しい顔になる
嫌だ!苦しめたくはない!
なら簡単だろドアを開けろ!
俺は思い切ってドアを開けた
寝室は凄い埃だらけだった
うわっ!思ってた以上だ
窓開けるだけじゃダメだ、掃除しないと
でも当たり前と言えば当たり前である
俺は引越して来てから1回もこの部屋を開けた事がない
俺は急いで掃除をして会長をベッドに寝かせた
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