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学園祭準備18
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会長は俺がお粥を作っている間に寝てしまったらしい
「会長、お粥……寝てる?」
会長の寝顔はまだ少し苦しそうだったが、着替えさせる前と比べると顔色は良くなっていた
本当はこのまま寝させたい、でも薬を飲ませないといけない
…寝顔綺麗だな
気づけば俺はこれ以上苦しくないようにと会長の頭を撫でていた
「会長…会長…会長」
起こさなければという現実から会長を呼ぶがその声はまるで寝かしつけるかの様な声になってしまった
ふと自分が"会長"と呼ぶ事に不満を感じた
別に本人から会長と呼べと言われている訳ではない
俺も名前で呼びたい
そう思った瞬間声に出ていた
「晃先輩」
無意識に呼んだため自分でもビックリして頭を撫でていた手を離してしまった
その瞬間手を掴まれる
っ⁈
見れば会長が目を覚ましていた
嘘だろ⁈聞かれた⁈
頭撫でてんの知られた⁈
パニックになっている間に手が離される
会長は何も言わない
聞かれてないって事だよな?
〜〜っ何これ超恥ずい!
あーーもう!俺絶対会長の名前、本人の目の前で呼ばない
てゆーか呼べない!
「えっと………すみません会長
食欲が無いのは分かってはいたんですが、薬を飲んでもらわないといけないのでお粥作ったんで一口でも二口でもいいんで食べてもらってもいいですか?」
少しでも違う事を考え様と口を開いたが、急に会長は食べてくれるんだろうか?
そんな思いが頭を横切った
食欲無いのに無理して食べたりしないだろうか?
会長は仲間思いである、そんな優しい人だから無理にでも食べるのではないだろうか?そう思ってしまったのだ
しかし会長が食べるといった時の表情はそんな事を一切感じさせなかった
……良かった少し寝て食欲も湧いてきたんだろな
俺は会長を抱き起こすために、会長に覆いかぶさり抱き起こした
「おっおっお前、いいっ今、何した⁉︎」
何をそんなに焦ってるんだ?
「何って起き上がるのが辛いと思って、抱きかかえて起こしただけですよ」
多分さっき起きた時は頭が痛くてなかなか起き上がれなかったんだろうなー
そう思って抱き起こしたんだが、何かいけなかったんだろうか?
「はい、クッション挟んだんでここに寄りかかっつて下さい」
会長を見れば顔が真っ赤になっていて、熱が上がってしまったのかと心配になった俺はお粥を食べさせる前に体温を測るべきだと思った
お粥取りに行くついでに体温計も持ってこよう!
で食べる前に測ってもらって、食べて、薬を飲ませる!
完璧なプランだ‼︎
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