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学園祭準備22 晃side
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晃side
次に目を覚ました時はカーテンからは光が漏れていた
今何時だ?
時刻を確認しようと時計を探すがこの部屋には時計がどこにも見当たらなかった
……なんでねーんだよ‼︎
朝起きたら1番最初に時間確認するのは当たり前だろ⁉︎
って人の部屋なのに文句はよくねーよな
………ハッ
そー言えばここ蓮の部屋じゃん‼︎
俺がここで1人で寝てたって事は蓮はどこで寝たんだ⁉︎
ヤバい!
そう思い急いでリビングへ向かってドアを開けると、味噌汁のいい匂いが部屋いっぱいに広がっていた
「あっ会長、おはようございます
体調どうですか?熱はもうすっかり下がったようですけど」
声が聞こえた方を見ると腰から下のエプロンをつけてキッチンに立つ蓮の姿が目に入った
「あぁ、ありがとうな
おかげですっかり良くなった」
「そうですか、それは良かったです
今からご飯盛り付けるので会長はそこで座って待ってて下さい」
そう言って蓮は次々と朝ご飯をテーブルに並べてきた
「朝飯まで食って行っていいのか?」
「ええ、和食で良かったらですけど」
「いや、ありがとうな」
あぁまた蓮の飯が食える!
そう喜んでいたが一つだけ気がかりな事があった
…昨日の事気にしてんのは俺だけか?
そう思いチラッと蓮の耳を伺うとそこには若干赤くなってる耳を発見した
よっしゃあ!
蓮に俺の事意識させる事に成功しだぜ!
本当は嫌われてないか心配だったが、嫌いな奴にわざわざ飯作ったりしねーよな!
「会長、こんな物しか作れませんでしたけど良かったらどうぞ」
蓮はそう言っているがテーブルの上に並んだおかずの種類は多かった
味噌汁、鮭の塩焼き、ほうれん草のおひたし、出し巻き卵、カボチャのサラダ、肉じゃが、アスパラベーコン巻き、が綺麗に並べられていた
あー嫁に欲しい!
つーか絶対嫁にする!
「美味そうだな、食べていいか?」
「そう言ってもらえると嬉しいです
そうですね、食べましょうか」
「あぁ、いただきます!」
「はい、どうぞ」
まずは味噌汁から手をつけた
「美味‼︎蓮マジでうめーよ!」
「そうですか、良かったです」
そい言った蓮は横を向いていて、耳が赤くなっていた
可愛い!可愛い!可愛い!
もちろん俺がニヤニヤしながらずっと蓮の耳を見てそう思っていた事は蓮には分からなかっただろう
看病してもらって朝飯までご馳走になったのだから片付けぐらいはしっかりやろうとおもったのだが蓮に釘をさされてしまった
「会長、後片付けは俺がしておきますから会長はお風呂入ってきていいですよ」
……はあ⁈
風呂?まさか俺はそんなに臭うのか⁉︎
「な、なんでだ?」
「昨日は入れなかったでしょう?
汗もかいてベタベタして嫌だと思ったんですけど、違いましたか?」
確かにベタベタはしてないが、風呂には入りたい
だが、流石に風呂に入ったらマジでヤバい気がする
蓮がいつも使ってるシャンプーを使うって事だろ?
最悪風呂場に入っただけでその匂いがしてくるかもしれないって事だよな……
無理だ…そんな拷問みたいな事耐えられない
風呂上がりに絶対蓮を押し倒す事になる
だいたい昨日あそこで止められたのは奇跡に近い
薬のせいで眠くなったというのもあるだろうが、蓮に聞かないとっていう糸みたいな理性がまだあったからなんとかなったが…
ダメだ、本当はこのまま蓮ともう少し話をしたかったが自分の部屋で風呂は入った方がいい
「いや、そこまでしてもらうのは悪りーから俺そろそろ部屋帰るな」
「……そうですか
これ会長の荷物と制服です」
あっそうだこれ蓮の服じゃん!
「悪い、これ洗って返すから待っててくれ」
「いえ、洗わずに返してもらっても大丈夫なんでいつでもいいですよ」
「ありがとうな、世話になった」
「いえ、まだ本調子じゃないと思うのでゆっくり休んで下さいね」
「ああ」
一瞬少し寂しそうな顔をしたのは気のせいだろうか?
そうじゃなかったらいいなと思いつつ、蓮の部屋を後にした
晃side end
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