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学園祭3
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その後実行委員の人に空き教室に連れてこられた
「生徒会の皆様、お疲れ様でした!」
「俺達は着替えてもいいのか?」
「いいえ、学園祭の最後までその姿でいてもらいますし、それまで制服も返しませんのでよろしくお願いします」
……嘘だろ
絶望的だ、冗談勘弁してほしい
「それでは、これから皆様にはスタンプラリーをしてもらいます
個々でやってもらっても構いませんし、皆様で協力してもらっても構いません
ただし全員強制参加で期間は1日です、その間に必ずゴールして下さい
しかしこれは娯楽の一種ですので楽しむことを忘れないで下さい」
この格好で校舎内を歩き回れと⁉︎
……あぁもうヤダ
てゆーか強制娯楽って半ば楽しめなさそうじゃね?
「おい、ちょっと待って
俺たちには生徒会の仕事があるんだが…」
そーだよ!各クラスに行って不備がないかとか確かめないといけないんだよ!
「ご心配なく、そちらの方は我々が責任持ってやらせていただきます!
先生達にも話はつけてありますから!」
…やられた…いつの間に
確実に外堀を埋められてる…
「…分かった、じゃあ頼んだ」
「はい‼︎それではこれが最初のヒントの紙です
皆さん楽しんで下さい!」
実行委員の人は無駄に爽やかに笑って教室を去って行った
「さてと、どうしますか?個々でやりますか?」
「「えぇ〜!一人一人でやってもつまんない〜‼︎」」
「…確かにな、全員でやるって事でいいか?」
会長の問いかけにみんなで頷いた
1人でこんな格好でうろつくよりは、会長達と一緒にいた方が楽しいだろうしなー
それにもう少し会長の船長姿を見ていたい…実を言うとこっちが本音なのだが…
「最初のヒントは…………面倒くせー」
会長が紙から目を離し溜め息をついた
会長の態度に疑問を抱きつつ、会長の持っている紙をみんなで覗き込む
そのには47問の高1から高3程度であろう数式が並べられていた
「………………」
全員の間に沈黙が流れる
「これはテストと何が違うのでしょうか?
これでどうやって娯楽の一種として楽しめばいいのでしょう?」
千鶴先輩がどす黒いオーラを放って笑顔で尋ねて来たが、その問いに誰一人答えることはできなかった
「……そんな事を言ってても仕方がない、さっさと解くぞ
誰か書くもの持ってないか?」
「会長これどうぞ」
シャーペンを差し出したが会長はそれを翠先輩に渡した
「翠、頼んだ」
「了解〜‼︎」
「それにしても蓮君、よく持っていましたね」
「上着の内ポケットに入ってたんですよ
とっても作為的な何かを感じますけど…」
そう言うと千鶴先輩は顔に青筋を立てて頬を引きつらせたていた
「ところでなんで翠先輩なんですか?」
「僕達の中で1番数学が得意なのは翠だからだよ〜」
「なるほど」
それで翠先輩が会計なのか
「出来たよ〜
でもぶっちゃけこれをどーしろって言うんだろうね〜」
俺達は紙を真ん中に置いて、数字とにらめっこする羽目になってしまった
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