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学園祭15
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学園祭最終日の朝俺は実行委員長に職員室の隣にある応接間に呼ばれていた
……今日は俺だけが呼ばれたのか?
いつも先にいるはずの会長達の姿が見当たらない
「西園寺さん!おはようございます!」
「「おはようございます」」
入って来たのは実行委員長と副委員長と実行委員であろう人
この2日間と少し違う様子に疑問を持ちながらも、勧められた3人掛けで座り心地がすごく良いソファに座り実行委員長の説明を受ける
・・・・・・・
「つまり俺は今日1日ここに居ろって事ですか?」
「そーいう事です!」
満面の笑みで同意する実行委員違うに怒りを通り越して諦めのため息を吐くことしかできなかった
はあー
昨日は拘束、今日は軟禁……
俺は普通に学園祭を楽しみたかったんだけどなー
こんなハードな学園祭を体験してる高校生なんて世界中どこを探しても俺だけだろう
「それで、その障害物競走の1位の景品は俺って事でいいんですね?」
「はい!流石西園寺さん!
呑み込みが早くて助かります!」
本当は昨日から薄々気づいてはいた
俺の耳なら少し意識して生徒の会話を聞けばいいだけだから
〈俺明日の障害物競走に出るために、今日のスタンプラリーに力入れてるんだ!〉
〈あっやっぱり?俺も障害物競走で1位取って、西園寺を抱きたいんだ!〉
〈ゲーお前もかよ〉
なんて言う会話を聞けば誰だって気づいて当たり前だと思うが…
多分景品の内容は俺になんでも願いを叶えてもらえると言う、俺が昨日会長に出した内容と一緒だろう
だから昨日会長に勝負を申し込んだのだ
もし、会長が1位になっても会長の望みだったら俺は喜んで叶えられると思ったから
それにもし景品内容が違って本当に誰かとセックスしなきゃいけないとしたら、尚更会長とがいい
例えそれが、会長に軽蔑される結果になっても……そう覚悟を昨日決めたから
卑怯な事をしたのは分かってる
でも俺は好きな人以外とセックスする気はもうない
「大丈夫ですか?」
いつの間にか実行委員長と実行委員であろう人は居なくなっており、副委員長と2人きっりだった
俺に同情したのであろう副委員長は紅茶を淹れて持ってきてくれた
「ありがとうございます、大丈夫です」
「怒らないんですか?こんな勝手に付き合わせれて」
「……信じてますから」
そう、俺は会長を信じる事にした
会長なら1位を取って来てくれると
俺の言葉に自信が満ちているのが分かった副委員長はそれ以上何も言わなかった
集中して耳を澄ますと校庭から実行委員長が熱く実況してるのが聞こえる
『おお‼︎吾妻兄弟が坂道を登り切りました!
油が引いてあり滑るのですが2人で協力した様です!』
……坂道に油って鬼だな!
それに今は油は値段が高いだろう、なのにこの無駄使い…本当に金持ちは何を考えてるのか分からない
思ったより難しい内容に緊張し、落ち着くためにさっき副委員長に淹れてもらった紅茶に口をつける
生徒会室では俺が淹れるため、久しぶりに人に淹れてもらった紅茶だった
やっぱり自分で淹れたのとは違うなー
そんな違いを感じながら3分の2を飲んで、体の異変に気がついた
体がズキズキと痛み出した
身に覚えがある痛み副委員長に聞いた
「……紅茶になんか薬的な物入れましたよね?」
質問と言うより確信を持って聞いた
それを聞いた副委員長は驚いて目を見開いたが、次の瞬間顔が強張った
「そんな、まだ効果がですはずないのに…」
呟く様に言ったが生憎俺の耳は聞き漏らさない
「なんの…薬、ですか?」
既に座ってるのも辛く、ソファに倒れて浅い息を繰り返す
俺の尋常じゃない様子に副委員長は真っ青になって震える
睡眠薬やしびれ薬ではない事は確かだ
この2つの薬でここまで体が反応する事はない…
「……媚薬です
でも!2〜3時間後に効くはずなのに…」
……媚薬
まさかここまでするとは思ってなかった
迂闊だったな
これからどうするか考えるが頭痛と吐き気も始まって来ており、頭が働かない
「あのっ俺斎藤先生呼んで来ます!」
頭が働かったが、この言葉は水をかけられた様に頭をクリアにした
マズい!それだけは止めないと!
「待って下さい!……必要ないので、呼ばないで…下さい」
今斎藤先生に会えば必ずパニックを起こすだろう
そうなれば自分でも何をするか分からない
それな最悪の事態だけは避けたかった
「でも‼︎」
「大丈夫、なんで……3つだけ、守って…下さい」
「何ですか?」
「斎藤先生を、呼ばない……拘束、しない……今、俺を、移動させない事、です」
「……分かりました」
ホッと息を吐き、目を瞑って頭痛や吐き気を紛らわそうとするが効果がなく酷くなる一方だった
くそっ!この薬思った以上に"体に合わない"
2〜3時間後には媚薬本来の効果も出てくるだろう
体はズキズキと痛むし、頭痛や吐き気も酷い…この地獄の様な状態がいつまで続くか分からない
意識を飛ばせれば楽なのだが、生憎そんなやわな体をしていない
意識を朦朧とさせて、痛みに耐えるしかなかった
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