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学園祭20
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それから心配だから一緒に風呂に入ると言う会長をなんとか言いくるめお風呂と着替えを借りた
お風呂から上がると会長は料理をしいた
会長料理出来るんだ…
…かっこいい
会長が料理してる所をボーッと馬鹿みたいに眺める
「蓮、穴があくからやめろ」
無意識に会長を眺めていてハッとし慌てて違う所を向くが
「耳真っ赤だぞ」と、横を向いて会長の表情が分からない俺でも今意地悪な顔を絶対しているだろうと分かる声でからかわれた
「っ!お風呂ありがとうございました!」
からかわれた事で慌てた声をした俺をクスクス笑いながら料理を作る会長
見るなと言われてもやっぱりどんな顔をしているのか見たくて横目でチラリと伺う
またバッチっと目が合ってしまい慌ててそらした
ダメだ
ここにいたらきゅん死にする
会長の表情は普段の生徒会室では真剣な顔か眉間に皺を寄せた難しい顔をしているかのどっちかが多い
それが嬉しそうに俺を見て、微笑んでるのだから俺の心臓はドキドキだ
ご飯を食べている時もその顔で見られていたので、恥ずかしいやら嬉しいのやらで味が分からなくなりそうだった
唯一分かったことは会長の料理は美味しいという事だった
「ご馳走様でした、美味しかったです」
「おう、お粗末様でした
蓮は先にベッド行って寝てろ」
「いえ、片付けは俺がやらせていただきます」
「いいから、それじゃ何のために泊まらせてるか分かんねーだろ」
会長の言うことは最もだと思い素直に甘える事にした
「分かりました先に寝室行ってます」
先に寝室に行こうとするが、寝室を開ける事が出来なかった
てっきりもう寝室のドアを開ける事が出来ると勘違いしていた
……会長がいたからか
やっぱり凄いなー
会長は俺が出来ない事を出来るようにさせてくれる
仕方なくリビングに戻り、お風呂に行った会長を待つ事にする
会長のリビングは黒と白で統一されていて、黒い棚がありその中にアルバムが置かれていた
いいもん発見!
すぐアルバムを開くと3歳ぐらいの会長がここの学園の幼稚園服を着て写っていた
可愛いー!!!
すぐ隣にいるのは千鶴先輩かな?
二人とも女の子みたいだ
どんどん捲っていくと吾妻先輩達や五十嵐先輩も写る写真が多くなった
そして俺は眼を見張る写真を発見してしまった
それは中学時代の写真であろう、着物を着た美女が写っていた
写真の下には学園祭で女装したあっくんと書かれていて、やっとそれが会長である事が分かった
うわっ!超綺麗!生で見たかった!
そんな興奮も冷める、冷たい声が耳元で聞こえた
「何んしてんだ…蓮」
ギギギギと音が鳴るほど首を恐る恐る後ろに向けると笑っているが目がちっとも笑っていない会長がいた
やばい…超怒ってる
「っ!あっ!えーと…会長の事を知ろう的な………」
途中から声が小さくなるほど、冷たい目で見られる
その目に耐えられず顔を俯かせると頭の上でため息が聞こえた
そのため息にビクリと肩が動く
……どうしよう、やっぱりダメだったかな
嫌われた?
でも知りたかった、俺の知らない会長を
千鶴先輩達は知ってるのに…そう思うと見ないという選択肢は消えてしまったのだ
頭をくしゃくしゃと撫でられ顔を上げると真っ赤な顔をした会長がいた
「俺の事は俺に聞けよ…」
「はい!」
よかった!嫌われた訳じゃなかった!
嬉しくて声が大きくなってしまったが、会長は嬉しそうに頭を撫でてくれた
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