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転校生⁉︎2 晃side
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晃side
理事長室を出て生徒会室に戻るまで転校生はずっと蓮と楽しそうに話して、時折体を触ってベタベタしていた
あーーー!すっげームカつく!
転校生と話している時の蓮の表情が柔らかい事からそいつと親しいことはよく分かるから、俺の嫉妬だけで話すなとも言えない
・・・ガチャ
「「あっくん!蓮!おかえり………」」
俺の機嫌が悪い事に気がついた双子の声がだんだんと小さくなっていく
「会長と蓮君の後ろにいる人はどなたですか?」
「転校生だそうだ」
「「「転校生⁉︎⁉︎」」」
「初めまして九十九里 虎賢言います
歳はぴっちぴちの高校3年生や
苗字は長いから虎賢でええで、蓮とは幼馴染みや
仲ようしてや〜」
蓮の肩に腕を回しながら俺を見てニヤニヤと笑って言ってきた
わざとかよ!ウゼー!しかも俺より一つ年上かよ!
イライラしてギロッと転校生を睨むが、全く通じてない
それから瀧達に理事長の指示を伝える
「という訳で生徒会で面倒を見ろとの事だ」
「俺は蓮に面倒見て貰えばええから気にせんといてや
なんせ俺と蓮は一緒に住んでた仲やしな」
⁉︎⁉︎
「「「「一緒に住んでた⁉︎」」」」
俺らは声を揃えて叫んだ
「そうや〜せやから、俺と蓮はラブラブやねん」
ラブラブという言葉に俺の眉がピクリと動き、嫉妬から唸るような声で呟いてしまった
「ラブラブ?」
「はぁ、誤解を招くような言い方は止めろよ
確かに虎賢の家には居候として3年間お世話になったけどラブラブはしてないだろ」
「そない冷たい事言わんとってや蓮」
「本当の事だろ
それに分かってないのに引っかき回すな」
「分かっとらん?……俺は十分やってほど分かっとるつもりやで」
⁇なんの話だ?
だぁー!内容の言葉なしで通じるみたいな分かり合ってる雰囲気出すんじゃねー!
「分かってないだろ…
みんなの自己紹介がまだだから紹介するけどよーく聞いとけよ
俺の隣に居るのが生徒会長で俺の"彼氏"の花園 晃先輩」
っ‼︎
不意打ち過ぎんだろ…それにタイミングがずるい
そんな堂々と紹介されたら文句も言えないじゃねーか
驚いてるのは俺だけじゃないようで、転校生は俺の倍驚いていて目を見開いて石みたいに固まっていた
「……彼氏…やと?…………嘘や!」
……何なんだこいつは!何が嘘だよ!本当だっつーの!
「嘘じゃない
それでその隣に居るのが副会長の瀧 千鶴先輩、虎賢から向かって左に居るのが会計の吾妻 翠先輩、右が書記の碧先輩、最後に五十嵐 剛史先輩」
蓮の紹介に瀧達はそれぞれ会釈していたが、転校生がちゃんと聞いていたかは怪しい
それ程転校生は驚いたように見えた
……なんでそんなに驚いてんだよ?
幼馴染みなら蓮がバイだって事ぐらい知ってるだろ
なら蓮に彼氏が出来たっておかしな事じゃねーし、むしろここは男子校だ彼氏が出来ない確率の方が低いんじゃねーか
蓮ぐらいの美形なら尚更出来て当たり前だと思う
まぁ最近美形だって分かったんだが…
……こいつ本当に蓮の幼馴染みか?
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