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転校生⁉︎3
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九十九里 虎賢は李 龍宝の腹違いの弟である
虎賢は九十九里家で、龍宝は李家で育てられたが2人とも自分達が血の繋がった兄弟である事を知ってる
別に愛人の子供とか生々しい事情ではない
龍宝の母親が亡くなった後に虎賢の母親と龍宝の父親が結婚したそれだけだ
だから名前にも龍と虎が使われているし、2人とも仲が良い兄弟だ
虎賢と初めて会ったのはロイの会社での仕事が終わって、日本の今持っている会社の仕事をする為に日本に来た時だった
俺が12の時だから、虎賢は15の時だろう
虎賢は俺の秘書みたいなものという意味で紹介された
まぁつまり日本でちゃんと仕事できるかを監視する為に、俺を九十九里家に居候させ虎賢を監視役として紹介したのだ
自己紹介の後、始業式は午後にあったため虎賢に校内を案内する時間がなく虎賢を一旦俺の部屋に連れ込んだ
会長の鋭い視線を感じたが、兎に角2人きりで話さないと虎賢が転校して来た意味が掴めない
義父の命令である事は確かだが、ああもあからさまに会長との仲を引き裂くのは可笑しい
もともと義父の命令で生徒会に入ったのだから…
「で?何しに来たんだよ?」
「決まっとるやろ、蓮の様子を見に来たんや」
さっきまでの下品な笑い方を引っ込め、同一人物かと思わせる程、真摯な目を向けられ、本当に心配して来てくれた事が分かる
……そこまで心配させる事をした覚えがないんだけどなー
「兄貴が蓮がめっちゃ痩せたさかい俺に世話してこい、言うたんや」
「龍宝が?」
「そーや、ほんで心配なってきて見れば、ほんまに蓮は痩せとるし…」
「気のせいじゃないのか?
龍宝は柔らかくなったって言ってたぞ」
「何言うとんねん…それはそーゆう意味やなくて雰囲気の話やろ
俺も今日会ってビックリやけど、携帯越しでも人の感情は読めるくせにほんま相変わらず、自分の事は鈍い奴やな」
そんな事はないと思うが…
「ちゅー訳で今日からまた俺が蓮の世話しに来たって訳や
どーせ飯も食わんと仕事してたんやろ」
それを言われると何も言えない…
「はぁ、図星かいな
仕事の方も手伝うさかい遠慮せーへんで言うてや」
「あぁ、ありがとう
ところで虎賢はどこの部屋なんだ?」
「俺の部屋は蓮の部屋の真ん前や」
⁇⁇
そんな所に部屋はもちろんドアのドの字も無かった筈なんだけどなー
「そんな部屋あったか?」
「せやから、夏休み中の1ヶ月間で無理ゆうて作って貰ったんねん」
……すげーな金持ちって
全く何考えてるのか分かんない
「何のために?」
「蓮の世話をするなら部屋は近い方がええやろ?せやから蓮の部屋のスペアキー欲しいねん
いちいち、蓮にドア開けてもらうんは時間のロスやからな」
「……分かった、なくすなよ?」
「もちろんや」
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