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転校生⁉︎12 晃side
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晃side
出来上がった料理を持って蓮の横に置くと流石に蓮も気づいた
「……あ、きら?……えっ⁉︎」
マジで気づいてなかったのか…すげぇ集中力だな
「ああ、邪魔してる
オムライス作ったから食べろよ」
「えっ?…晃が作ってくれたんですか?」
「おう、だから休憩しろよ」
俺を見て目をまん丸くしていた蓮は嬉しそうに微笑んで、お礼を言って食べ始めた
「ははっ、やっぱり流石花園君やな!
これが出来るのはこの世で花園君だけや」
「…虎賢は褒めてないで晃に迷惑かけるなよ」
「何言うてんねん、元はと言えば蓮が俺の言う事も聞かへんのが悪いんやろ
何が昼飯は要らんや、そないな事許されるわけないやろ」
「蓮、そんな事言ったのかよ…」
「いえ、言ってませんよ」
嘘だろ…
そんな嘘くさい笑顔で言われても説得力ねーよ
「ちゃんと休憩しろよ、睡眠は取ってるんだろうな?」
「ええ、取らないと虎賢がうるさいですから」
「当たり前や!お前は放って置くと寝えへんやんか!その上睡眠時間が短過ぎるねん!」
「……あれでちょうどいいんだよ」
「ちょうどいいってどのくらいだ?」
「花園君聞いてや、蓮な1日1時間ぐらいしか眠らないねん」
「はあ!?」
「な?可笑しいやろ?」
「……仕方がないだろ眠れないんだから」
「えっ?だって俺と寝た時は7時間ぐらいは寝てたじゃねーか」
「!!!…ほんまに花園君はすごいな」
「……晃とは熟睡して寝れるんですよ
1人で寝る時は多くても3時間までが限界です」
やべぇ…嬉しすぎて頬がにやける
蓮にとって俺の存在はちゃんと役に立ってたんだな
「そう言えば晃はどうして部屋に?」
「何言うてんねん蓮、恋人に会いに来るんに理由なんて要らへんやろ」
「……俺に会いに来てくれたんですか?」
「それ以外にも用はあるけど、会いたかった、それが1番の理由だな」
やっぱりこんな理由で訪ねるべきではなかったかと不安になったが、蓮の耳がどんどん赤くなるのを見てその不安は吹き飛んだ
「……俺も…会いたかった、です」
それは俺にしか聞こえないぐらいの小さな声だったが、俺を喜ばすには充分だった
「なぁ、それ以外の用事ってなんや?」
「来週の土曜日に俺の家でパーティーがあって、そこに蓮を連れて行くつもりだったんですけど…忙しそうなので今回は止めにしときます」
「……すみません、余計な気を使わせてしまって」
「いや、またにすればいいからそんな気にすんな」
別にパーティーの時じゃなくったって蓮を俺の親に紹介する事は出来るしな
西園寺家で何があったかは分かんねーけど蓮の負担が増えることだけはしたくねーし
「じゃあ忙しそうだから俺はこれで帰るな」
「……すみません」
「別に謝る事はねーだろ?本当に顔が見たかっただけだから」
「っ!」
忙しいのに玄関まで俺を見送るために来てくれた蓮の唇にチュッと触れるだけのキスをする
「これ以上すると止まんなくなりそうだから今日はここまでな」
それだけのキスで顔を真っ赤にしてる蓮にそう言い残し部屋を出た
……あーやっぱキスは止めときゃよかったな
続きがしたくてたまんねぇ
自分で自分の首を絞めてしまって、廊下を悶々とした気持ちを落ち着かせながら部屋に戻る羽目になってしまった
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