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転校生⁉︎15
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あれから犯人の行動は益々派手になっているらしい
狙撃未遂が3回、薬物による毒殺未遂が2回、ひき逃げ未遂が5回以上…
逆にこれだけの事が未遂で済んでいるのが不思議なぐらいだ
それだけ秘書兼ボディーガードである龍宝と鳳家のSPが優秀な証拠なんだけど…
まぁ派手な行動のおかげで犯人の目星をつける事は出来たが、どうも行動が派手すぎる
ここまでだと犯人の目的は鳳の会社なんてどうでもよくて義父を殺す事だと思えてくる
分からないのは義父を殺しても犯人に利益がない事だ
…俺の考えた犯人が違うのか?
いや、それとも俺の調べがついてないだけで犯人にとって義父を殺す事は何かしらの利益に繋がるのか?
それとも義父を本気で殺すと見せかけているだけで、本来の目的は会社の方にあるのか?
それなら納得がいくんだけどなー
あぁやっぱり分からない
何度目か分からないため息を吐いて、生徒会室のドアを開けた
「ただいま戻りまし……えっ?ちょっ晃⁉︎」
そんな事を考えながら開けたドアの目の前には、会長が待ち構えていてびっくりしているうちに腕を掴まれて生徒会室の隣の仮眠室に引っ張りこまれた
「晃?どうしたんですか?」
「今日の急ぎの仕事は終わったな?」
「ええ、まぁとっくに…それがどうかしたんですか?」
「じゃあ今から寝るぞ」
⁉︎
は?えっ?今寝るって聞こえたんだけど気のせい?
「あの晃?気は確かですか?」
「……失礼な奴だな
最近ずっとイライラしてんだろ?だから眠ってストレス発散しろって言ってんだよ」
……なんだそっちの寝るか
じゃなくて!なんで晃は俺がイライラしてる事分かったんだ?
個人的な事だから八つ当たりなんかしないようにはしてたけど…まさか顔に出てた⁉︎
うわー嘘だろ、もしそうなら大分不快な思いをさせていたに違いない
「えっとあのすみません、不快な思いをさせてしまって」
「はぁ…不快っつーより独占欲で気が狂いそうなんだよ」
………独占欲?
「本当に気づいてないのかよ…
だから!お前のイライラしてる時にする癖が妙に色っぽくてフェロモン垂れ流しだっつてんだよ!」
フェロモン⁉︎
「だっ出してませんよそんなの!てゆーかなんで晃がイライラする時の癖知ってるんですか⁉︎」
「こないだ部屋に行った時虎賢さんに聞いた」
っ!虎賢も知ってたのか
道理でイライラしてる時は話しかけてこなかった訳だ
納得して頷く俺を会長は抱き締めて、ベットに2人で倒れこんだ
「えっと晃も一緒に寝るんですか?」
「俺がいないと寝られないんだろ?」
ニヤニヤと意地の悪い顔で聞いてくるが、俺の事を考えてくれた事が嬉しい
「そーですけど…晃の仕事は大丈夫なんですか?」
俺は最悪持って帰ればいいけど…
「今日の分はもう終わらせた
蓮の残りの仕事は瀧達が手分けしてやってくれるから気にせず寝ろ」
……そこまでしてくれたのか
「ありがとうございます」
本当に嬉しくて満面の笑みでお礼を言うと、会長は何故か困った顔をしていた
「…本当に煽り上手で困る」
なんの話か考えようとしたが、久しぶりの会長の体温が俺を安心させてくれて、自分が思っていたより疲れていた俺は簡単に眠りの中に落ちていった
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