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迫り来る影1 晃side
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晃side
最近、蓮に避けられている…かもしれない
電話をかけて虎賢さんが出て、一昨日までは、蓮に変わってくれてたのに今は何かと理由をつけられて電話に蓮はでなくなった
そして蓮が電話に出なくなった頃に、虎賢さんが電話もメールも止めてくれと言ってきたのだ
そう言われた時はまぁ忙しいなら別にわざわざ寮に帰った後、電話などをしなくても明日学校で話せばいいと思っていた
だからこの時はまだ蓮に避けられているとは感じなかった
蓮も怒っている態度は取っていなかったし、話は普通にしてたと思う…多分
でも思い出せばこの時から2人きりで行動する事も話す事もなくなった
それは仕事の話の時でさえそうだった
そして、蓮と生徒会の仕事内容の話以外で接触がなくなってから虎賢さんはべったりと蓮の側に付くようになった
もちろん俺はいい気がしねぇが、理事長の許可まで得ていると言われたら引き下がるしかなかった
こうしてプライベートな話や2人きりで話す事もなくなって、虎賢さんが蓮に付いて回って、少し経ってからやっと蓮に避けられているかもしれないと言う事に気がついたのだ
「なぁ、これは俺は避けられているんだよな?」
兎に角誰かに相談したくて、ここ最近の蓮の行動を蓮がいない生徒会室で仕事しながら話した
「「やっぱり、パーティーで美人さんに見惚れてたのが悪いんじゃないの〜?」」
「でも、避けられてはいるが別に笑顔を見せてくれねぇとか怒っているとかはねーぞ
第一その場に蓮はいなかっただろ?」
「そうですね…
でも蓮君は感情を隠すのが上手いでしょう?笑っていても、もしかしたら怒っているのかもしれませんよ」
それは…否定出来ねぇな
「仮にそうだとして問題は何に怒っているかだ」
「「そうだね〜あっくん最近蓮に何かしたの〜?」」
……思い当たる節があればこんな悩んでねーよ!
「…会長の短気な所に嫌気がさしたとか?」
「「案外間抜けな事に気づいたとか〜?」」
「ただ単に女の人が良くなったとか?」
「「あははっちーちゃんそれじゃ、あっくんに勝ち目ないじゃ〜ん」」
ブチ
「てめぇら!他人事だと思って好き勝手言いやがって!ふざけんなよ!」
「すみません、まぁ冗談として取っといて下さい」
……笑えねぇ冗談だっつうの
「「でも〜本当に心当たりないの〜?」」
「ねぇし、俺がいない時でお前らと一緒いる時だって蓮は普通だろ?」
「そうですね…会長がいる時と特に変わりはないですね」
「「じゃあ〜、あっくんの気のせいじゃないの〜?
別れたいって言われたわけじゃないんでしょ〜?」」
「ああ」
そうなんだよな
別れたいって言われたわけじゃねーんだよな
それに嫌われているって感じもない
……やっぱ俺の気のせいなのか?
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