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「...んだよ、...またかよ~」
上履きに入れられた精液入りのコンドームを見てウンザリと呟く。
....これの為に毎日シコってんのか、あいつ?
「...んとに、誰んだか分かってっと、余計に気持ち悪りぃな...。」
「 ダっ、ダメだよ正ちゃんっ!?」
巫女に貰ったティッシュでそれを摘まむと智の靴の中に入れる。それを見た巫女は慌てて咎めたが、止めさせねぇ智が悪りぃ。とコンドームをそのままに巫女の手を引いた。
教室の側に行くと人だかりが出来ていて、何事かと思い中を覗くと、獅童が小野寺に掴みかかってキャンキャン言うのを智がウンザリした様子で見ている。
「......何事だよ、朝からうっせぇ...。」
智にそう聞くと、
「....おめぇの事が大好きな獅童が小野寺の嫌がらせにキレてる。朝から張ってたんだとよぉ~。」
...へぇ、それはそれは。
「マジか、ご苦労なこった。いいぞ!獅童!言ってやれっ!」
なっ!?煽ってどうするのぉ!?もう、正ちゃんはぁ~、
興奮している獅童くんを煽る正ちゃんに、正ちゃん!と窘めると、僕は慌てて間に入った。
「 獅童くん落ち着いて!小野寺くん、ちょっと妬きもち妬いちゃっただけだから!」
「 妬きもち?妬きもち妬いたら何でもして良い訳?...大体、佐倉くんにこんな事してんのがコイツだって知ってて何もしないってどうなの?」
僕の胸元を人差し指でトントン突きながら言う獅童くんに思わず後ずさる。
「.......う"っ、」
言い淀む僕に、獅童くんは盛大に火の粉を注いだ。
始業のチャイムを合図に漸く騒動が沈静化した頃には巫女はゲッソリとしていた。
「.........大丈夫か?」
休み時間になっても疲れた顔をしている巫女に、俺がそう声を掛けると、
「...全然、大丈夫じゃない。ボロボロだよ...。」
「 .........だな。」
僕の言葉に何とも言えない顔をする正ちゃん。
獅童くんの言う事には一理ある。相手も理由も分かっているからと放っておいた僕にも責任はある。正ちゃんの為に早朝から張り込み、あんなに怒る獅童くん。正ちゃんを想う気持ちがそうさせたのかと思うと複雑な気分だった。好きな人の為に何かをしたい。
...僕は正ちゃんの為に何が出来るんだろう。
獅童くんの言葉を思い出し、そんな事をボンヤリ思っていた。
体育の時間になり、ジャージに着替えて3人でグラウンドに出ようと、靴を履いてるときにはハッと思いだした。
「 智くん、靴履くの待って!! あっ!?」
.......履いちゃった。
「 ウゲッ!? ...なんか気持ち悪りぃ。なんだコレ...?げっ!? なんだよコレっ!?ダアッ!!靴下濡れたぁ!!」
言うも虚しく、時既に遅しで靴を履いた衝撃でコンドームが破れて智くんは靴下に精液を染み込ませた。
超ーうける~!
それを見た正太郎はゲラゲラ笑う。
「ざまあみろっ!!アイツもおめぇの靴下の染みになれてさぞかし喜ぶだろーよ!!」
「 てぇーめぇーっ!!こうしてやるっ!!」
怒り心頭の智が、精液の着いた脚で蹴りをくれる。
「 おわっ!?バカ野郎っ!!汚ねぇなっ!! あ"っ!?」
脚をバシッと弾くと、智はバランスを崩した。
「 わっ!? あ"~っ!!」
片足立ちの智はバランスを失い、隣で靴を履いていた巫女都の顔面に脚を降ろしてしまった。
「..............うそ...、え~っ!?ヤダヤダっ!!ふぇ~んっ!!2人供、バカぁーっ!!!! 」
余りのショックに一瞬固まったが、途端に拡がる青臭い匂いに僕は慌てて顔を拭った。
やばい、やばい、やばい、
「......あ、洗おっ!なっ?」
「.....そうしよ。洗えば綺麗になるよ!...大丈夫だよ巫女ちゃん!!」
「 全っ然、大丈夫じゃないっ!!やだぁ~っ!!」
巫女都を小脇に抱えてダッシュする正太郎と智を
クラスメイトは訝しげに見ていた。
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