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甘いものが食べたいと言う小野寺くんに従い、僕たちはカフェに入ったが、中は女の子ばかりで、正ちゃんは一層面倒臭そうにしてるし、智くんに至っては鼻の下を伸ばしながら女の子をチェックしてる。
「 先輩!今日はちゃんと、僕を見てて下さい!」
智くんの頬を両手で包み込みそう言う小野寺くんが、凄く可愛いく見える。
僕たちにあんな時期は無い。
僕が産まれた時から、ずっと一緒にいて、正ちゃんに言われてから、自分の気持ちに気がついた僕には、ああやって正ちゃんの気を引こうとした経験は無かった。
「...なんか、羨ましいな。」
僕は智くんと小野寺くんを見て、ついポツリと呟いてた。
...なんだ巫女、イチャイチャしてぇのか?しょーがねぇなぁー。
巫女の言葉を聞いて俺はそう思い、隣に座る巫女の太ももをサワサワと撫でた。バッと俺を見る巫女はギョッとした顔をしてるが、俺には分かる。これは照れ隠しだ。
正太郎はそう思っているが、真相は違う。
...なんだろう、正ちゃんが僕の脚を撫でてる。しかもその手つきがいやらしい。...もしかして。欲求不満、爆発?
僕が慌てて正ちゃんの手を握り締めると耳元で、「可愛い奴め。」と言われて途端に赤面する。
こんな所で発情されても困るからそうしたけど、それよりなにより、正ちゃんに触られると僕自身の身体がおかしくなる。
2人きりでもない、況してやここは公衆の面前だ。
僕は首をブンブン振って疚しい考えを払拭しようとした。
お~?...巫女のこの反応記憶にあんな。
キタァ―っ!!巫女の発情期!! 長らく見てなかったなぁ、そうと分かりゃ、やることは一つだ!! 煽りに煽ってエロエロなあの巫女が口寄せで降りてくんの、待つしかねぇ!
正太郎は実行に移そうと期を待った。
僕と小野寺くんはこのカフェ一押しのキャラメルサンデーを頼み、甘いものが好きじゃない、正ちゃんと智くんはタコスチップにアボカドのディップを付けてポリポリ食べてる。
「「わ~っ!美味しそぉ」」
ちょっと大きめのサンデーに僕と小野寺くんはハモった。
早速食べようと思ったら、
正ちゃんが脇からスッとスプーンを取る。
「 食べたいの?」
僕の問いに正ちゃんは意味深な笑みを浮かべながら、スプーンでサンデーを掬うと僕の口に入れる。食べさせてくれたのか。
一押しなだけあって凄っく美味しいそのサンデーを口にん~っ、と眼を閉じて萌えてると、あろうことか正ちゃんは、僕の唇をペロッとした。
その瞬間僕が眼を開けると、正ちゃんが、「巫女が食べたかった。」などと言うから、ボンっ!と赤面して俯くしかなかった。
真っ赤になって俯いた巫女都を見て、正太郎はほくそ笑んだ。
効いてる効いてる!シャア!! さぁ、えっろいの降りて来いっ!!
俺が祈るような気持ちで巫女を見つめると、小野寺が騒ぎ出す。
「 結城先輩!あれ、俺にもやって下さい!!」
「 絶対嫌だわっ!! 大体あんな事やる奴ぁ、大抵頭がイカれてる。」
...この野郎。そっちがその気なら。
「 おい小野寺、良い事教えてやるよ。智は、リバだ。楽しめよ!」
「 おいコラっ!! 楽しまねぇわ!! それに俺は受けはしねぇ!!」
...ほ~う。とぼける気か。
「 あっれぇ、痔主の彼氏に健気にバージン捧げたの、何処の誰だっけぇ~?」
「 まぁだ言うかてめぇは!! ありゃ、特別だっ!!」
騒ぐ智の言葉に、小野寺が、ピクッとし、「 特別?」とわなわなしてる。
「 特別ってなんですか?誰なんですかそれっ!!」
智に詰め寄る小野寺を見て、ざまあみろ!とほくそ笑む。
「 助けろ!!」と慌てる智。でも俺は助けない。つか、知ったこっちゃない。
次の瞬間、智は暴挙に出た。
「 ...あいつだ。正太郎が俺の特別で、バージン捧げた。」
「 なっ!? てめぇ!! はっ!?」
怒鳴って智をぶちのめそうと思ったら、隣の小野寺から禍々しい殺気を感じて俺は慌てた。
「 お、小野寺!俺はヤってないっ!! 指突っ込んだだけで断じてヤってないっ!!」
「 正ちゃんっ!?」
弾かれたように俺の口を手で覆う巫女。それで俺は漸く気が付いた。
........やっちまった。
俺のオツムはやっぱり足りてない....。
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