アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
58
-
...ダメだ小太郎がご立腹だ。
勃ちっぱなしの小太郎は巫女に触られるのを待ってる。だが巫女は、言い合い続ける智と小野寺を気が気じゃ無い様子でみていた。
...これに便乗して上手い具合に持ってけば小太郎の機嫌取って貰えっかも...。
自分で蒔いた種を自分で刈り取るべく俺は動いた。
「...巫女、も少し煽ったら、あいつらもピンクなオーラに当てられてイチャイチャし出すかもよ?」
言いながら尻をスッと撫でる俺の手をパシッ!と掴み巫女は言う。
「...これ以上したら僕、舌を噛みきるから.......、」
...えっ!? マジっすか!?
「...........正ちゃんの。」
俺のかいっ!!...ダメだ、作戦失敗だ。許せ小太郎!
恐ろしい事をサラッと言う巫女に、俺はセクハラを止める事を余儀無くされた。
無駄に駄弁ってる間も小太郎の怒りは収まらない。
...なんとかしねぇと。
焦燥感に駆られた俺は、未だにギクシャクとした空気を醸し出す2人を追い出すべく動いた。
「 おいおまえら、一緒に風呂入って来たら?ここの桧風呂で凄げぇデカイからいい感じだぞ?」
巫女ん家の離れは、神社の関係各位が泊まる事も多く、普段ラブホ状態で使ってるがそんじょそこらじゃ入れない様な立派な風呂が設けられている。
俺はこれをダシに智達を追い出す算段をつけた。
「 えっ!?一緒にですか!?」
「 男同士だ、付いてるモンは同じだろうがよ。んな事は気にすんな。」
驚く小野寺を適当にやり込めると、実に気持ち悪りぃ顔で智がにやける。早く行け。と促すと、俺の目論見に気づきもしてない巫女が「 遠慮しないで?」と付け足す。
...シメシメ。
家主の進めもあり、「 すみません。」と風呂に向かう2人に、一番奥だからと場所だけ示すと、内心ほくそ笑んだ。
「お布団敷いちゃおっと。」
言いながら立ち上がろうとする巫女をガッシリ掴むと、俺は貪る様にキスをした。
「.......ん、....」
驚きはしたようだが、大した抵抗も無くキスを受け入れる巫女の手を小太郎へと導く。
「....巫女に構って欲しいんだとよ。」
真っ赤な顔で少し戸惑った様な素振りを見せるものの、障子戸を一瞥すると巫女はその手に小太郎を握り、上下に弛く扱きだす。
それを見留めて俺は再度、唇を合わせた。
スラックス越しのもどかしさに嫌気が差し、その手を取り直に小太郎に添えさせると素直に撫でてくれる巫女。
ヒンヤリとしたその手に一瞬ピクンっと小太郎が跳ねたが、待ちわびた愛しい人の手に小太郎が涎を垂らして喜んだ。
「....正ちゃんきもちい?」
「 ...ああ。巫女の手で触って貰って嬉しいってよ。」
至近距離で言うと、柔らかく笑った巫女が唇を合わせてくる。それが嬉しくって、もっと巫女を感じたくなり、上着の裾から手を入れて素肌を撫でた。
その時、スパンっ!!と障子戸が開き、出て行った時とは別人のように蒼白な顔をした智が、腰にバスタオルを巻いただけの姿でフルフル震えながら立っていた。
「 い"っ!? 」
「 わっ!?ごめんっ!!?」
それに驚いた巫女が、小太郎をギュッと掴み、俺はその痛みに悶絶したが、慌てる俺たちを余所に智は巫女に飛び付いた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
58 / 301