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正ちゃんは今日の話をママに持って行った。
実費で衣装を用意しなければならないから、ママを抱き込む気なんだろう。
「 女装コンテストねぇ。受験生なのになに考えてるのかしらねぇ~。」
「 琴子さん!何とぞお力添えを!!」
頼み込む正ちゃんを尻目に、ママは修学旅行の集合写真で獅童くんを確認してる。
「...可愛いと言えば可愛いけど、別に適当な服着て出ても巫女都が勝つんじゃない?」
「 そいつだけなら問題ねぇんだけど、パートナーの赤城っつーのが1年の人気締めてんだってよ。んで、巫女より獅童のが顔が可愛いから白雪姫役変えてくれって言い出して、」
正ちゃんの話をあまり関心が無いように聞いていたママが急に険しい顔になり「ちょっと待った!」と正ちゃんの話を止めさせた。
「...巫女都よりこの子の方が顔が可愛いって言ったの?」
「え?...ああ。そう言った。だから白雪姫役変えてくれって。」
「 巫女都の顔否定するなんて私に喧嘩売ってるのと同じ事だわ...。気が変わった。正太郎、お金出してあげるからぶちのめしてやりなさい!!」
なにがそうさせたのか、何の得にもならない事の為にママがお金を出してくれると言う。
......逆に恐ろしい。
そう思ってる僕とは対照的に正ちゃんは喜び、ママと打ち合わせを始めた。
「 何を着せようかしらねぇ。度肝を抜くようなモノが良いわねぇ。」
僕をジロジロ見て考えているママと正ちゃんは2人だけで相談してて僕はすっかり蚊帳の外だった。
翌日金曜日は、コンテストの話題で持ちきりになっており、学校にいる間視線を浴びてる気がした。
帰宅後、智くんと小野寺くんを交えて正ちゃんの家で相談会をしている。
「1年の票はやっぱり赤城に流れそうな気配ですよ...。」
小野寺くんの言葉に僕は既に戦意喪失だ。
「...正ちゃん、1日彼氏になっても、獅童くんとえっちしないでね...。」
「 なに諦めてんだ!!例え、1年の票が無くても2、3年の票かっ攫えば圧勝じゃねぇか!!」
......そんな簡単にいかないよ。
「 1着目はおばちゃんが用意してくれるっつーから、2着目考えねぇとな。」
「 特技披露だろ?なにやんの?」
智くんの言葉に暫し考える。
.....僕の特技と言えば、
「 柔術見せる?」
「「...いやダメだろう。」」
巫女の言葉に俺と智はハモった。俺らの学校に巫女に投げ飛ばされた奴が何人いるか分からねぇ。
柔術なんて披露したらそいつらの票が流れちまうかもしれない。
「有りかもですよ?ミニスカで柔術してパンチラしたら、食い付いて来ること間違い無しです!」
「 お~!シュンシュン名案じゃん!」
「 どこが名案なんだよ!!巫女のパンチラなんて見せられっか!!ど阿呆!!」
怒鳴る俺に智は呆れ顔で言う。
「....けどよ、どっかで妥協しねぇと勝てねぇぞ?向こうには赤城がついてるし、こんな事言っちゃなんだが、顔はイケてても巫女ちゃん色気皆無じゃん。」
「....う"っ!!」
智の言葉に巫女が打ちのめされてる。
......確かに智の言う通りだな。
巫女は顔は申し分無いが、色気は0に等しい。
対する獅童は寝てる俺のブツを取り出してご奉仕しようとするほどエロエロだ。
「...巫女、ステージの上に衝立おいてセックスするか。」
「 なっ!? するわけ無いじゃん!?バカじゃないの!!」
「バカとはなんだバカとは!!じゃ、どぉーすんだよー。」
途方に暮れそうになった時、俺は閃いた。
あ、そうだ!あんじゃねぇかよ露出しなくても色気出せる方法!
「 2着目はこれで決まりだな。」
これなら間違いなく勝てる。俺は勝機を見出しほくそ笑んだ。
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