アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
80
-
早速着替えて練習を始める事になり、田中くんから白雪姫の衣装を受け取る。
...コレ短いんだよねぇ。
去年も袖を通したそれを見てため息を吐く。
「あっ、あとコレも。コチラは新品ですし、返品もしないで結構ですから。」
「.......悪い冗談ですよね?」
渡された女性物の下着を見てそう聞くも、田中くんは一切表情を変えない。
「 いいえ。大真面目です。去年、練習中にチラッと見えた桐谷くんのボクサーパンツに興醒めでした。リアリティーの追究上、ご協力を。」
「 えーっ、見えるなら尚更こんなの履きたく無いんですけどー!! 痛っ、」
盛大に意を唱えていると、ドンッと肩に思いっきりぶつかられて振り向く。
「 下着くらいで文句言うなんて自覚足りないんじゃないの?」
...獅童くん。...白雪姫やりたかったのかな、
フンッとそっぽを向いて歩いて行く獅童くんを見てそう思う。僕の意志では無かったにせよ、やりたい人も居たのに選ばれた僕が駄々を捏ねてるんじゃ、申し訳無いと思った。
ちゃんとやらなきゃ!
着替えて来ますと田中くんから受け取った衣装を手に、僕は更衣室に向かった。
...ふぇ~ん、やっぱ短いよ!!
着替えた途端、さっきまでの決意はどこかへ飛んでった。
去年は自分の下着だったからある程度開き直れたけど、今回は違う。以前琥太ちゃんに渡されたような透け透けでは無いものの、布面積の少ないピッタリとしたそれに物凄く下半身がスースーする。
...どこら辺まで屈むと見えちゃうんだろ。
姿見を背にお尻を突き出す形で首だけ捻って確認しながら屈んでいく。
「 えっ!? こんなちょっとで丸見えじゃん!!」
大きい独り言と被って、ガチャっと更衣室のドアが開いたのに僕は気がつかなかった。
「...なにそれ。俺に謹慎喰らえってか...。」
「 しょ、正ちゃんっ!?いつの間にっ!?」
その声に驚いて首だけ向けると、正ちゃんが僕のお尻を凝視していて、慌ててバッとお尻を隠す。
「...なんつーモン履いてんだよ。」
「僕の独断とかじゃないからねっ!?田中くんがリアリティーの追究だって...。」
慌てふためいて否定する巫女のスカートの中が俺は気になって仕方がない。
「...ちっとペロッと捲ってみ?」
「 なっ!? 嫌に決まってるじゃん!? なに言っちゃってるの!?」
...チッ、ダメか。じゃあこの手しかねぇな。
「...あー、我慢できそうもねぇなぁ。そっち行って俺がペロッと捲ったら、俺は謹慎喰らうんだなぁ。巫女のせいで。」
「...う"っ!」
んーっ!! 正ちゃんめっ!!
痛いところを突いてくる正ちゃん。こう言い出したら止まらない事を僕は良く知っている。
況してや去年まさにココで、前生徒会長の荻島先輩に強姦未遂だと言われ捕まった。
...仕方ない。
覚悟を決めた僕はスカートの裾をキュッと握った。
「 ...1回だけだからね?」
「 は~い!」
軽い返事をして下半身をマジマジと見る正ちゃんに、いくよ?と声を掛けペロッと捲ってバッと下げた。
「 はいおしま~い。」
僕を見て正ちゃんはパチパチ瞬きをする。
「...なんだそれ、ふざけてんの?」
...ダメかぁ。
正ちゃんの眼が怖い。上手くいったらいいなぁ~くらいの考えでやったけど、やっぱりダメだった。
ハァ。とため息を吐くとバッとスカートを捲り5つ数える。
...1、2、3、4、5
「...本当におしまい。」
そっとスカートを下げて真っ赤な顔で俯く巫女を見て思う。
...んな可愛い顔しちゃいかんでしょ~。
巫女は言われたからやっただけだろう。でも、自分から下着を見せて羞恥で俯くそのギャップにムラッとくる。
「 正ちゃん、それ以上近づいたらダメ。」
知らず知らずのうちに足が進んでいた。
巫女の言葉にハッとして止まり、フゥーと大きく息を吐いて元より少ない理性を必至にかき集めた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
80 / 301