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家に帰る途中、正ちゃんはよっちゃんに電話を掛けて、僕の家の離れに夕食を運んでおいて欲しいと頼んだ。
それを横で聞いていた僕は、なんとも居たたまれない気持ちになって、正ちゃんの手をギュッと握る。
...えっちしますって言ってるようなものじゃん。
よっちゃんはきっと全く気にしないだろうけど、何だか宣言したみたいで異常に恥ずかしい。
「 ...今からんな顔しててどーすんだよ。」
「...だってぇ。」
俯く僕の頭を撫でる正ちゃんは上機嫌だ。あんなにくそ野郎と連呼してたのに、赤城くんがキスをフリだけにしてくれたと知ると手の平を返したように良い奴だと言ってる。
離れに着くと、よっちゃんはちゃんと2人分の食事を置いておいてくれて、それを食べてる間緊張して無口になっていく僕を正ちゃんは笑う。
「 なんか今日の巫女、可笑しくね?どしたの。」
「...分かんない。なんか、凄っい緊張しちゃう。」
「 ふ~ん。まぁ、いいや。どうせそれも時間の問題だろーし。」
「................。」
恐らく正ちゃんの言っている事は正論だろうから返す言葉が見つからない。「 風呂行くぞ。」と正ちゃんが僕の手を引いて立ち上がる。
脱衣場に着いて服を脱いでいると、脱ぎ終わった正ちゃんが僕を見てる。
「...入んないの?」
「 ああ。今日は待ってる。」
...変な正ちゃん。
いつもはさっさと入るのに、待ってた正ちゃんは、一緒に浴室に入ると僕を膝の上に乗せてシャンプーをしてくれる。その心地好さにウットリと眼を閉じると正ちゃんが言う。
「ウエディングドレス、凄げぇ似合ってた。」
「 んー?正ちゃんもタキシード格好良かったよ!」
そう言って少し振り向くと、優しく微笑んだ正ちゃんは言う。
「 二度、嫁に貰った気分になれた。」
「 ふふ、何回でも貰って、」
そう笑って言って僕は正ちゃんに口づける。
初めは啄むだけのキスだったのに、それが段々深くなって夢中になっていく。
振り返ってしてるのがもどかしくなって体勢を変えて向き合うと、僕は正ちゃんの首に腕を回した。
「...髪、流さねぇと。」
冷静に言う正ちゃんはシャワーを出して僕の髪を流し始める。でも、火がついた僕はそれにしょんぼりしてしまう。俯いた視線の先に小太郎が居て、まだ半覚醒のそれを指先でチョンと押す。
「...こらこら。」
そう窘めた正ちゃんはトリートメントを手に、また僕の髪を弄りだす。
...つまんない。
構って貰えない事にそう思って、窘められたのにも関わらず小太郎を人差し指で撫でていると、苦笑した正ちゃんが聞いてくる。
「...なにやってんだよ。」
「...正ちゃん構ってくれないから小太郎と遊んでるの。」
「 あっそ。お好きにどうぞ。」
んーっ!正ちゃんめっ!
いつもとは違うクリーンな正ちゃんが何故かもどかしい。すっかり拗ねた僕は、正ちゃんが再度僕の髪を流して、自分の髪を洗い終わるまでずっと小太郎と遊んでいた。
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