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「 おら、言い訳だけは聞いてやる。」
「 しょ、正ちゃん!やり過ぎだよっ!」
昼休みギリギリまで戻って来なかった智は、5限目が終わって直ぐに俺の前で土下座で詫びを入れてきた。
椅子に座ったまま智の頭を足で踏みつけると、巫女が慌てて窘めてるが知ったこっちゃ無い。
「...言い訳のしようも御座いません。」
「 おら!てめぇは何回、俺と巫女にパンダのザーメン触らせる気だ?あ"あ!?」
「...申し訳ございません。このような事が無いよう、細心の注意を払って致したいと思います。」
「 てめぇはまぁだ学校でヤル気かこらぁーっ!!その平均的なモン出しやがれっ!!チョン切ってやるっ!!」
不届きな事を言う智に憤怒して立ち上がると、巫女がガシッと俺を取り押さえる。
「 正ちゃん、落ち着いてぇーっ!!」
「 離せ巫女っ!!このくそ野郎、叩きのめさなきゃ気が済まねぇ!!」
ガシガシ智に蹴りをくれると「 あー!?」と大きな声を上げて小野寺が教室に入ってきた。
「 さっちんになにするんですかっ!!佐倉先輩でも許しませんよ!?」
「 はぁ~ん?どうしてくれる訳?また下駄箱にザーメン入れるってか?どんだけ出しゃあ気が済むんだよ!!そのちっこい背丈の中にはザーメンがタップリ詰まってるってか?」
「 ひ、酷ぉ~い!」
泣き出した小野寺に巫女と智がオロオロしてるが知ったこっちゃない。てか俺は悪くねぇ。今日は正論を述べてる自信がある。
ドカリと椅子に座ってふんぞり返ると巫女がジト目で見てくる。
「...正ちゃん。泣かしちゃダメでしょ!」
「 俺悪くねぇもん。」
そうこうしてる間に6限目が始まり、授業中振り返った智が丸めた紙を投げてきて、訝しげにその紙を開くと智の汚ったねぇ字で、
【 ごめんね。許してちょんまげ!】
とふざけた謝罪文が書いてある。
...女子か。
そう思いながら死ね。と一言書いて消しゴムを入れて丸めた紙を、豪速球で智の頭に当ててやる。
「 痛ったぁーっ!!」
クリーンヒットして授業中にも関わらず大声で叫んだ智を見て、バッと机に突っ伏して笑った。
「 こら!! 結城っ!! 佐倉っ!!二人とも後で職員室来い!!」
.......バレてらぁ。
あっさり俺の仕業だと先コーにバレ、俺の職員室行きが決定した。うんざりした顔で前を向くと、2つ斜め前の席の巫女が振り返って口パクで「正ちゃん、メでしょ!!」と怒ってくる。
それにハイハイ。と俺も口パクで返すと巫女は「ハァ。」とため息を吐いて前を向いた。
「...正ちゃん先行ってるからね。」
授業が終わった放課後、職員室に呼ばれてる俺を置いて巫女は合同演劇の練習に先に行くと言う。
「...ハイハイ、お説教終わったら行きますから。」
言いながら智を睨み付けるが、智はヘラっと笑って誤魔化してる。
...今日はロクな日じゃねぇな。
そう思いながら職員室に向かった。
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