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月草兄弟、道に迷う
四月「えっと、迷ったな、これ」
三砂央「迷った?」
四月「う、うん、なんか……もう分かんなくなっちゃった」
三砂央「どれ、俺に貸してみろ」
四月「えっとね、俺達はここの映画館を目指してるわけ」
三砂央「あぁ」
四月「んで、駅出たところまでは分かってんだけど、そっから、こう歩いて、ここまで来たと思うんだけど」
杏一「LAWSON、ない、ね」ヒョコッ
四月「そうなんだよ!このLAWSONがねーんだよ!しかもなんか地形も違う気がするし!!」
三砂央「ろおそん?なんだ、損でもしたのか?」
四月「三砂は黙ってて!!」
群二「反対に歩いて来ちまったんじゃねぇのか?」
四月「えー、いやだって、地図見ると映画館がこっちにあんじゃん?ここのauショップは曲がってきたじゃん?」
三砂央「えーゆーしよつぷ?」
四月「携帯のメーカーだよ!つか三砂も早く携帯変えよ!」
三砂央「いや、どうせ持ち歩かないからな」
四月「携帯を持ち歩かねーでどうすんだよ、バカ!」
杏一「あそ、こ」
群二「あ?」
杏一「あそこ、の道、曲がると、元来た、道に、戻る、よ」
群二「…おら、こっち行くぞ」グイッ
四月「うわっ!!首!首絞まるからっ!!」ズルズル
三砂央「めえる?ねつと?そのあたりがよく分からないな」ズルズル
杏一「ほら、LAWSON、だ、よ」
四月「わぁー、ホントだっ!!んでLAWSONから真っ直ぐ歩いてマックを右」
群二「おい、これマックじゃなくてモスだろ」
四月「え、あ、ホントだ……あははははは」
群二「…はぁ。もうてめぇは地図を見るんじゃねぇ」
三砂央「群に持たせるというのも不安ではあるが」
群二「あ゛?」
杏一「モス、を、曲がる、より、ここの、裏道、を通った、方が、良い、よ」
四月「え!?マジで!??」
群二「………ん」
四月「杏兄すげーよ!!方向音痴に見せかけて杏兄すげーよ!!」
三砂央「しぃ、急に失礼だぞ」
杏一「だって、この、映画館、来たこと、ある、から」
群二「は?」
四月「え!??」
三砂央「それは早く言うべき事柄ではないのか?」
杏一「え?」
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