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ゆきがみぃの会社へ行った2日間【ほのぼの?】2
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1日目午後の部:立花のイライラ
「もういいですよね?」
お昼から戻り、席に座ろうとすると、急に狭山が問いかけてきた。
オレは何を言っているのかわからずに、ぽかんと狭山を見る。瑞月も同じような顔で狭山を見ている。
「みぃ、おいで」
自分の席の隣の椅子を引き、たぶん瑞月を呼んだのであろう。
瑞月はまだ訳がわからないという顔をして狭山を見ていた。
「おいで」
先程より少し強い口調で、瑞月を呼ぶ。
瑞月は、とりあえず、行っておいた方がいいのかな、という仕草で狭山の隣に腰を降ろす。
狭山は隣に座った瑞月の頭を優しく撫でる。
でも、視線はしっかりと俺をとらえ、若干、睨まれている感じが否めない……。
「あんなに叩かれたら、仕事に集中できないので、みぃはここで仕事させます」
えっ…まぁ、いいけど……。
「みぃもいつもみたいに呼んでいいですよ。どうせ密室で立花しか居ないんですし」
そういって、狭山は瑞月に微笑みかけた。
「あ、はい……」
少し戸惑ったように返事を返す瑞月。
てか、どんだけ、独占欲強いんだよ…。
と、その時点ではオレは内心、笑っていた。
打合せが進むにつれ、慣れてきたのか、瑞月も狭山のことを『ゆき』と呼び始めた。
それに呼応するように狭山の手がテーブルの下でもぞもぞと動き始める。
不振に思い、シャープをわざと落とし、拾いがてらに覗き見る。
……恋人繋ぎ。
テーブルの下では、狭山と瑞月の手ががっちりと握られていた。
コイツ……何しに来たんだ?
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