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満たされる幸福感【ちょいエロ&ちょい真面目?『注:リバ』:みぃの風邪番外編】1
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瑞月は未だに俺に遠慮している。
男だから、とか。可愛くない、とか。
何かある度に、そんなことを口にする。
瑞月は、瑞月……他のなにものでもなく、かけがえのない存在なのに。
立花の前では、素の瑞月で居たんだろうか……。
立花の前では、変な遠慮などせずに、普通で居られたのだろうか……。
俺は瑞月の初めて……じゃない。立花が、立花の、たちばな……
この前、瑞月が風邪をひいた時、俺は見つけてしまった。
瑞月の家にあった、使いかけのローション……。
汗をかいて気持ちが悪いだろうと、タオルを出そうとしたときに、それは引き出しから滑り落ちた。
その時は、見なかったことにして、そっと元に戻していた。
風邪をひいて弱っている瑞月をこれ以上、追い詰めるのは酷だと思った。
俺と瑞月は、瑞月の家でコトに及んだことは、ない。
ベットが大きいとこや、家自体が広いことから、いつも瑞月が俺の家に来る。
ローションを見つけてから、俺の頭には常に立花の影がちらついていた。
「僕、可愛くないから……」
どんな会話をしていたか、覚えていない。
ただ、瑞月が口にしたその言葉で、俺の微かに保たれていた冷静という名の膜がパチンと音を立てて……破れた。
どろどろとした嫉妬心が、溢れ出す……。
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