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一緒に暮らして ゆきの場合【ほのぼの】
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鳥の声。カーテンの隙間から洩れる朝日に目が覚めた。
枕元のスマホで時間を確認する。6時過ぎ。
「ん……」
スマホの光がまぶしかったのか、腕の中で、俺の鎖骨に触れながら、ぴったりとくっついて眠る瑞月が不満げな声を上げた。
ごめんね。
スマホを戻し、髪を撫ぜる。すぐにスースーと気持ちよさそうな寝息を立てる。
猫、みたい。
思わず、笑みが零れる。
会社に行く準備を始めないと……。
そっと身体を離して、ベッドから抜けた。瑞月はまだ、気持ちよさそうに眠り続ける。
俺はスマホを手に取ると、瑞月の寝顔を写真に収めた。
瑞月は写真を撮られることを嫌がった。
女の子じゃないからとか、可愛くないからと悉く拒否された。
瑞月が嫌がることはしたくなかった。
でも、瑞月をいつも見ていたい……。
「ははっ……」
撮った瑞月の寝顔があまりにも可愛くて、思わず笑いが漏れる。
「んー……」
ゴロンと寝返りを打ち、くるっと丸まって寝息を立てる。
また、声が漏れそうになり、慌てて寝室を後にした。
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