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抵抗を諦める『ゆきの誕生日編10』【エロ※無理矢理感あり】
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絢乃さんに促されるまま、僕は家路に着いた。
また、幸也が居なくなったらどうしよう。
僕が嘘をついたから。正直に話さなかったから…。
心がギュッと締め上げられる。
ほとんど放心状態で、どうやって帰ってきたのかわからない。
カギを取りだし、鍵穴に差し、回した。
軽い。開いてるっ!
僕は勢いよく、扉を開けた。玄関には幸也の靴が整然と並んでいた。
良かったっ。幸也はどこにも行っていない、ここに居るっ。
僕は靴を脱ぎ捨て、紙袋を玄関に放って、幸也の元へと走った。家の中、幸也を探して、視線が彷徨う。
幸也は、寝室のベッドの脇に立てた片足を抱え込み、座っていた。頭は膝の上で項垂れている。
「ゆきっ」
僕の声に幸也がゆるりと顔を上げる。無表情なその瞳が僕を見つけ、昔のように、にこりと……笑った。
「ゆき?」
ゆっくりと近寄った僕に、幸也は腰を上げる。僕の腕をぐっと掴むと、そのままベッドへ放り投げられた。
ベッドに仰向けに倒れ込んだ僕に、幸也はそのまま覆いかぶさる。
「……っ」
言葉を発する前に、幸也の唇が僕の唇を塞いだ。噛みつくように唇を合わせ、舌が僕の中に入りこんで来る。
荒々しいキスの合間に、僕の服を乱暴に剥ぎ取る。まるで欲望を我慢できない子供のように。
自分の服もキスの合間に次々と脱ぎ捨てていった。
「んっ……、んっ……」
幸也の舌は僕の口内を蹂躙する。
僕は一生懸命、落ち着かせようと幸也の肩を両手で撥ね退けようと腕を伸ばす。でも、僕の力で、幸也に勝てるはずがなかった。両方の二の腕を、痛いくらいに、ぎゅっと掴まれた。
飲み込みきれない涎が、口の端から零れ落ちる。
離れた幸也と僕の唇を繋ぐように、透明の糸が尾を引く。
一端、離れた口で声を発しようとした瞬間に、幸也の指が僕の口の中に入り込んできた。
「んふっ………」
幸也は空いている手で僕の脇腹を撫で上げながら、胸の突起を口に含み、転がし始めた。
僕の身体は幸也のそんな愛撫にも反応を示し、ビクビクと身体を揺らした。
ゆき? ねぇ、ゆき?
僕の話を聞いて? ねぇ、聞いて?
思っても、幸也の眼に、僕は映っていない気がした。
ただ目の前の身体を貪るように、幸也の唇が、舌が、手が僕の上を這い回っていた。
僕は、抵抗を諦めた。
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