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存在 2
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あのひと、来てたんだ…。
頭に浮かぶ、一人の人物。
リビングに入っても、その香りは残っていて。
テーブルの上には、黒と青のコーヒーカップがふたつ。
ついさっきまで誰かが居たことを彷彿とさせるそれに、キュッと胸が痛んだ。
時生さんの、恋人。
あの日見かけたその存在。
衛に引けを取らないぐらいの、綺麗な容姿をしたその人。
衛よりも優しげで柔らかい雰囲気が印象的で、文句のつけようの無いぐらい、素敵な人だった。
その時まではその存在を知らなかったのに、いざ知ってしまうとこうやって時折その存在を主張される。
嫌味な香りならいいのに…香水の匂いまでも、爽やかで。
時生さんのこの部屋に自然と溶け込んでいるようで、苦しい。
だけど、帰る気には全然なれなくて。
俺はこの香りから逃げるように、ソファに座る時生さんに近づき、抱きついた。
時生さんからはあの香りはしなくて、でも、ほのかに香るのは、時生さんのバスルームにあるシャンプーの香りで。
そのことにまた胸を痛めながらも、それでも、今日も俺から願う。
「時生さん、抱いて」
さっきまでこの人は恋人を抱いていたのかもしれない。
そんな考えを打ち払って、時生さんを見上げる。
時生さんは、ただじっと俺を見下ろすだけだった。
何も言わない時生さんに業を煮やして、俺はソファの下に降りて時生さんの前に跪く。
そして時生さんのスウェットに手をかけ、まだなんの反応も示してないモノを取り出し、舌を這わせていく。
「…ん、」
舌で一生懸命奉仕していくうちに、どんどん大きくなる時生さんのモノ。
そのうち口には収まり切らなくなり、上は口で、下は手で愛撫を施す。
チラリと時生さんを見上げると、交差する視線。
時生さんの瞳に情欲の火がちらついているのが見てとれて、俺は思わず微笑んだ。
すると、舌打ちをした時生さんは自分のモノを口から外させると、俺を引っ張りソファに押し倒した。
シャツが脱がされ露わになった肌を、ごつごつした時生さんの手が撫でていく。
やがて胸の突起にたどり着いた指先は、いたずらを仕掛けるように先をピンっと跳ね、思わずピクンっと体が反応する。
くりくりと捏ねられて、自分でも分かるぐらいにぷくりと勃った。
「んんっ、あ…っ、時生さっ…」
舌が耳をなぞり、首筋、鎖骨と降りていく。
やがてねっとりと胸の突起を捕らえた舌に円を描くようにくるくるとなぶられ、歯でくいっと噛まれる。
「んぁっ、あ、……ふ、ぁっ…!」
それだけで、思わず放ってしまいそうなほど、気持ちいい。
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